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ヒロイン3 ページ4




『硝子ー、任務でやらかした。反転術式で頼むわ』

「夜中に帰ってきたかと思えばアンタ、腹血だらけだけど大丈夫そ?」

『大丈夫じゃないから頼んでるんですが?』


任務で二級相当の呪霊に思ってたより手こずり、応急処置だけしてものすごく痛い腹を押えながら硝子の元へ来た。

硝子に医務室に連れていかれ、制服を脱ぎ、腹を見せる。


『ひえ…内蔵グチャグチャだったりする?』

「多少はね。これで良くまだ意識保ってるよな」

反転術式を使って傷を治してもらいながら私は遠のく意識の中で考える。


___だって、強くないと、私みたいな脇役には誰も助けてなんてくれないし。


「終わった」

『意外にも早かったじゃん』

「思ったよりは内蔵やられてなかったからね」


それなら良かった、と安堵していると医務室の外から蘭がジッと覗いているのが見えた。その後ろには五条もいる。


「A!良かった!心配したんだよっ」

『蘭...こんな夜中なのにまだ起きてたんだ』

「もう!そんな事より今私はAの心配してるの!友達なのに!」


友達...か。

硝子には親友!って言うけど、私は友達止まりなのね。

別に、親友と言われたところでヒロインの親友としての役割を果たせるかどうかの問題ですけれども。

なんて、ひねくれた考え。


こういうところが、ヒロインなんて程遠い理由なんだろう。



「ま、二級程度で死ぬのは雑魚だろ」

『雑魚で悪かったね、最強の五条クン』

ぶっきらぼうにそう言いながら五条は蘭を連れて再び寮の部屋へと戻って行った。

医務室には、硝子が吸っている煙草の臭いだけが広がっていた。



「あー...そういえばAってさ、昔五条のこと好きだった時期あったよね」


時が止まる。

掘り返されると思ってもみなかった話題に、目を逸らしたくなる。

息を吸う、はく。


吸う、はく。


この繰り返し。


『いや、そんなの入学直後の一週間くらいの話でしょ。性格知ればあんなの誰も好きにならないって』


嘘つきだね。


とことん、嘘つき。

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ホワホワ - めっちゃ面白いです!更新待ってます!! (3月23日 15時) (レス) @page37 id: d16746353f (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - うららさん» 初めまして、面白くて最高すぎて涙が出そうです💝、あのうららさんと会話したくてボードで会話するのは平気でしょうか?これからも応援してます (3月21日 20時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
nachu(プロフ) - 待ってましたあぁぁ!!次の更新も楽しみに待ってます❤️ (3月17日 21時) (レス) @page37 id: d62d5ed77b (このIDを非表示/違反報告)
LuNa(プロフ) - 更新きたぁぁぁぁ"!もうすぐ読みました!来た瞬間ヤッホーイですよ!😭本当に最高でした!…本当に大好きです!更新本当にゆっくりでいいんで、頑張ってください!!!無理しないでくださいね!!更新ありがとうございます!🎉 (3月17日 21時) (レス) id: de0c19e396 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - 櫻田たるとさん» 更新本当に遅くなって申し訳ございません🙇🏻‍♀️🙇‍♀️🙇🏼‍♀️ゆっくりになるとは思いますが必ず完結させます!! (3月17日 19時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うらら | 作成日時:2023年9月24日 16時

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