ヒロインは二人も要らないのです【呪術廻戦】

ヒロイン１０ ページ11

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今日も、雨。

最近こればっか。本当に頭が痛い。

今日も今日とてまだ一応安静にしている蘭のお見舞いに行こうと蘭の好きなフルーツサンドを持って医務室に入る。

ところが今日は珍しいお客が居た。


『わ、珍し。七海と灰原じゃん』

「こんにちは！榛先輩！！」

「こいつがどうしても行きたいって言うんで...」


医務室を見れば一個下の後輩、七海と灰原が居た。

まあ灰原は特に蘭に懐いてたしな。好きというよりかはもう、なんだ、そう。主人に懐くペットみたいな。

七海は知らんけど。


...てか

『苗字で呼ぶのやめてよね、灰原。私この苗字嫌いなの』

「つい癖で！すみません！！」

『元気なのは良いさ、立派立派』


隣でやり取りを見ている蘭はクスクスと笑い続けている。

灰原は元気なのが取り柄みたいなもんだし、こういうの見ると私みたいな卑屈人間は救われるってもんだよね。

でもまぁ、毎日一緒にいると疲れそうだよね。七海みたいに。


「灰原くん、七海くん、わざわざありがとう。私もうヘッチャラだから！硝子のおかげで！」

「それなら良かったです！一時はどうなるかと...」


灰原と蘭が楽しそうに会話しているのを見て眩しがる私と七海。

七海のことを同類と思っている私としては同じ反応をしてくれる人がいると助かる。


「勝手に脳内で同類にしないでください。蹴りますよ」

『ねぇ何か今日酷くない？？』


いつもより七海が冷たぁい。私悲し〜。

七海はブー垂れる私を引いた目で見た。てか七海は大体いつもそんな顔をしている。


「というか、別に先輩と違ってそんな面倒臭い性格してませんので」

『言うようになったよな、コノヤロウ。まあ確かに、私面倒臭いわ』

楽しげな蘭を横目で見る。


私もしかして悪役枠いけちゃう？

脇役から悪役とは、これまた大出世だわ。

まぁ、冗談だけど。半分は

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