imitation (ページ2)

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2話ページ2

青side

北斗の腕に付いた血を拭いながら

どうしてこんな事になったのか、
なにかおかしいことはなかったか、
と自責するように今日1日を振り返る。

数時間前。

今日は雑誌の撮影だけしたらあとはオフ、というスケジュールで
帰ったら何しよう、久しぶりに長時間ゲームやるか、カップラーメンあったかな、とか考えていた。

撮影は数人うるさいやつが居たくらいで滞りなく進んで。

いつもと変わらない風景だった。

「ねえ、この後オフの人買い物付き合ってくれない？？」

終わった後の楽屋で着替えていたら慎太郎が突然そう言い出した。

「俺とこーちはパス」
「収録だわ、」

きょもとこーちは次も仕事が入っているらしく、残るは俺とジェシーと北斗。

「え、4人で行く？俺は何もないけど、」
「俺ちょっと予定あるわ」

ジェシーの言葉に被せるようにして北斗が行かないと言い出したから、じゃあ3人で行くか、てかどこ行きたいの、なんて話しながら楽屋を出る。

もうすぐで駐車場、というところにさしかかった時、
あっ、と気付く。
「ごめん、スマホ忘れた」
「まじ？」
「まじ、ごめん、取ってくる」

2人に言い残して、誰も居ないであろう楽屋に戻った。