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1話 ページ1

始まりは北斗のこれだった。


「…北斗?」


皆帰ったSixTONESの楽屋。
ーいや、帰ったと思っていたのは、どうやらお互いだったらしい。


かたん、と小さな音を立てて北斗の手からカッターが滑り落ちていく。
その刃先が向かっていたのは

北斗の、傷だらけの腕だった。


あまりのことに動揺した俺は、上手く声をかけることができなくて。


「ほくと、…いたい、でしょ?」

「……じゅり」


俺が尋ねた言葉に、掠れた声で小さく応じる北斗。


「…まって、みんな、呼ぶから、」

「やめて」

扉を閉めて近寄り、タオルで止血しようとすると、明確な拒否が北斗の声に乗せられて届く。




ーこの時、上手くやれていれば未来は違ったのかもしれない、と思う。




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初めまして!
作者の茉月 璦(まつき あい)です!
作者名は文字化け防止のため会 表記です

初めての投稿で初めて小説を書くくせに50話×11というとんでもない構成を予定している本作ですが、暖かい目で見守ってくださると幸いです。

2話→



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設定タグ:SixTONES , 松村北斗 , 病系
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作者名:茉月 会 | 作成日時:2024年2月25日 18時

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