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「ふふ…ありがとう、大貴…くん」


大「大貴でいいよ」








「…大貴」


大「なぁに?……A。」





大貴、って言うとAって呼んでくれた。





「ふふっ」








私が笑うと、大貴も笑った


だけど大貴はすぐに切ない表情に変わった。








大「A、かわいい」



そう言って大貴は私の頬に触れる







「…えっ?」








大「俺、結構好きかも」


「え、?」









大「最初見たときも、香よりもAの方を見ちゃった」






「え…じょ、冗談?」









いきなりそんなことを言われ、


私はもう、混乱状態だった








大「ううん、本当。」









そう言って大貴は、


私の頬から頭の後頭部に手をまわした









目をつぶった彼の顔が近ずく







そして、触れた唇の感触。





「...っ、!」









そのとき観覧車が下に着き、扉がちょうど開いた。



私は大貴から逃げるように観覧車からでた。

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作者名:夜桜 | 作成日時:2018年4月4日 22時

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