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涼介とバイバイして家に入ろうと
家のドアに手をかけた時
慧「…A、」
背の高い、知らない人が私の名前を呼んだ
「誰…?」
慧「…覚えてないよね、」
「…え、ごめんなさい」
慧「いいよ、俺もあんまり覚えてないから。」
「え…どういうことですか?」
慧「んー…この写真、見たら分かるかな?」
そう言って見せてきたのは、
小さい頃の私と、実の兄である慧の
2人で笑っている写真。
ずっと持ってるのか、
ちょっとしわくちゃになっている
「え…なんで……」
なんで、あなたが持ってるの?
慧「何でだと思う?」
そう言ってその人は笑顔を見せた
その瞬間、全てを悟った。
「……まさか…!」
慧の笑顔だ……あのお兄ちゃんの…
目にぶわっと
涙が出てくるのが分かる
慧「ふふ、分かった?」
「……っ…慧…!」
確信したら、思わず慧に抱きついてしまった
慧「……おっと…」
「……会いた、かった…ずっと……」
慧「…うん、俺も。ずっと…探してた」
少ししたら、
慧「……」
思いつめたような、そんな顔をしてた。
「……慧、?」
慧「…あのね…話があるんだ」
「…なに?」
慧「…家、入っていい?」
「…もちろん」
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作者名:夜桜 | 作成日時:2018年4月4日 22時