あふれたオモイ。 (ページ11)

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家へと帰る道。

香｢楽しかったねぇ～」

涼｢そうだね！」

香｢じゃあ、私こっちだから！」

｢うん」

大｢香、送ってく」

大貴は香の彼氏なんだから送ってくのはあたりまえなんだけど、

香のところへ行く大貴の背中を見て

”私のこと好きなら、香のとこに行かないで”

そう、嫌でも思ってしまうの。

この想いは…なんなの…

なんだか、胸がズキズキと痛い。

涼介と、2人になった。

もやもやして落ち着かないかんじは

まだ直らない。

ずっとあのことを思い出してしまう

｢…はぁ」

涼｢…どーしたの？大丈夫？」

｢え、あ…大丈夫」

涼｢…Aさ、なんかあったでしょ」

｢え、？」

涼｢今とは言わないから、俺になんでも言えよ？」

｢…ありがとう」

涼介の優しい言葉が

逆に大貴のことを言えなくさせた。

でも私は、うらぎらない

うらぎりたくない。

なかったことに…しよう。