平成を跳ぶっ！橙さん♪

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侑李side





僕たちは最近おかしかったのかもしれない。


壊れてた、とでも言うべきだろうか。

自分たちのことばっか見て、大貴のこと、全然見れてなかった。



あんな大貴、10年間一緒に居て、初めて見たもん。


あんな取り乱した大貴、初めて見た。


大貴が楽屋を出ていってから、僕らはまるでもぬけの殻のようにその場を動こうとしたかった。


大貴の涙、それも始めてみた。


多分みんな、いろんなことを考えてるんだと思う。


なんで、大貴が苦しんでることに気づいてあげられなかったんだろう。


大貴のいったとおりだ。



どうしよう、どうすればいいのかな。



空気が重い…



まず大貴はどこに行っただろ。



うぅ、さすがの僕でもこの沈黙は辛い…



そんな中、口を開いたのは






僕らの頼れる最年長だった。


「…みんなごめんね、俺最近仕事の関係で寝不足で少しイライラしてて…みんなに当たっちゃった。」


宏太が謝ると、沈黙がピシャンっと終わって、みんな口々にごめん、俺も。って


もちろん僕も黙ってる訳にはいかないから


ごめん、って謝った。


「で、大ちゃんなんだけど…大ちゃんを見つけたら、みんなで謝ろう。それで、仲直りしたこと、伝えよう。」

ピロンっ

ん？僕のスマホ？

おわぁっ、おおおおおおお大野くんからだぁっ

中身は…

さとし有岡ならここにいるよ。嵐の楽屋。今寝てるから仲直りしたらおいで

大貴の画像が送られてきたんだけど…

冷えピタして寝てる…可愛い…。←

ゆーり。ほんとですか!?ありがとうございます!すぐ行きます。


「みんな！大貴嵐さんの楽屋にいるって！すぐ行くよ！」

僕は急いで楽屋の外に出て、嵐さんの楽屋に向かった。


え？他のみんな？僕についてこれないなら知らないよ！


僕、今はそれより早く大貴に会いたいんだもん！


って、冷えピタってことは熱出ちゃったのかな…？


そしたら…僕らのせい、だよね…。

わぁぁぁぁ→←-2-*

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