七、最悪だ ページ10
翌朝仕事の為に生徒会室に寄ると、茜がいた。
寝不足と泣きすぎで目が痛い。
バレないようにフードを目深に被った。
彼も何やら書類を片付けているらしく、特に気にとめずに自分の仕事に必要な書類をとって出ていこうとすると、茜が思い出したように私を呼び止めた。
茜「昨日の放課後会長と何してたんですか？」
何…とは？
首を傾げる私に、茜が信じられない事実を述べた。
茜「昨日の夜、先輩をお姫様抱っこした会長が生徒会室から出てきたので……冷たっ！」
私自身も感じるくらいに、室内の空気が冷えていく。
当たり前だ。
冷やしているんだから。
『茜…それは本当か？』
茜「はいぃ！確かに見ました！！」
部屋の壁から伸びた氷柱が茜の首元まで伸びる。
『…忘れろ。いいな？』
茜「はい！」
あのクズ男。
何してくれてんだ。
というか…記憶が無いのってもしや…？
心の中で白雪の名を呼ぶ。
｛バレてしもうたのぉ…｝
『お前何してくれてんだ！？』
｛ちと雑種を可愛がってやったまでよ…そう焦ることでもないじゃろ？｝
『そういう問題じゃなくて！』
コイツはなんでこんなにも私の体で好き勝手やるのだろうか！？
ダメだ思い出せない。
昨日何したんだ！？コイツ！！
気になるが、ここであのクズ男に聞くのもなんだか癪だ。
というか顔合わせたくない！
輝「寒いねぇ…」
入口から呑気な声が聞こえる。
その表情はよそ行きの笑顔。
でも生徒会室に一歩踏み込んだ瞬間、その穏やか〜な笑顔は、いつものゲス顔へ変わった。
私の表情を見るなり、とてつもなく悪い笑みを浮かべるクズ男。
私の方へ近づいて来るなり、静かに耳打ちした。
輝「昨日の君…なかなか面白かったよ」
………はぁ！？
『死に腐れクズ！禿げろ！！』
そう一方的に言い残して私は生徒会室を出た。
白雪の笑い声が聞こえる。
最悪だ。
最悪だっ！！
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翼 - 続きが気になります！更新、楽しみにしてます！ (2021年4月18日 12時) (
レス) id: e6efe56fc6 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 面白いです！！更新頑張ってください！！ (2020年3月14日 12時) (レス) id: 8704b5e388 (このIDを非表示/違反報告)
イツキ(プロフ) - 若葉さん» 独り言みたいだからですか？ (2020年3月13日 22時) (レス) id: d483986195 (このIDを非表示/違反報告)
イツキ(プロフ) - 花っち�擦気�» ありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年3月13日 22時) (レス) id: d483986195 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - なんか、狐と夢主ちゃんのお会話シーンみんなにとって厨二とおもったのは、私だけですか? (2020年3月13日 22時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イツキ | 作成日時：2020年1月25日 20時
