気付かれなくていいの (ページ8)

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私の過去。ページ8

昔からうまくいかなかった。
それも受け入れつつあった。

私の初恋はあっけなく終わった。

その彼の友達は、お前の彼女ブスだな。とか別れろよ～笑笑とかって言ってたかな。。
彼もそれに嫌気がさしたんだろう。
いつしかラインもあまり返ってこなくなった。

私の友達と浮気されて、問い詰めたら逆ギレだった。

悪いことはそれだけでは終わらなかった。
シングルマザーで私を育ててくれていた母が病気になった。
ガンだった。
入退院を繰り返した後に私を置いて、いってしまった。

お父さんに引き取られた後は、妹だけが可愛がられ、私は学校以外はずっとバイトや家事だった。

流行りにも乗れず、放課後もバイトのために早く帰っていたから、学校でも孤立していった。

信じてた友達も家族もみーんな私から離れていった。

悲しかったけど全てが終わって、私の心の中で何かが変わっていた。

絶対、人間なんて信用しない。

幸せだった頃。
1人じゃなかった頃。
戻ってこない。

久しぶりに街でK-POPの曲を聴いて、思い出した。
まだ幸せに過ごしていた頃に、BTSをかっこいいっ！！ってのんきにファンをしていた頃のこと。

そうだ。私を捨てたみんなを見返したい。
そう思った。

練習生になってアイドルとしてデビューしてスターになる。決心した。

そしてあてもないのに韓国に行くことを決め、こっそり自分に貯めていたバイトのお金を使って、たどり着いた。

バイトを掛け持ちし、しばらくの間続けた。
それでも暮らしは苦しかった。

言語も通じない。

お母さん。。どうしたらいい？？

練習生の募集広告の前で立ちすくんでいると、

声をかけられた。
Big Hitのパンシヒョク代表だった。(以下pd)
pd「君は日本人だね？？練習生になるならうちのBigHitで面倒を見よう。最初は住む場所も援助するよ。どうかね？」

でも、なぜ私が日本人だとわかったのか、どうして声をかけたのか。
食事に行った時も全然教えてくれなかった。

中途半端な気持ちでこの業界に来たわけじゃない。

頑張るの。自分一人で。。