気付かれなくていいの (ページ43)

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私の気持ち。ページ43

～♬

そんな時テヒョニオッパからの電話が鳴る。

ジミンさんとの気まずさからなのか、どうしてか、急いで電話に出た。

「もしもし。。」

th「出てくれないって思ってた。。」

電話の向こうの、私の大切なオッパが泣いている。

th「ごめん。。(あなたの名前)ちゃんにあんなことして、電話するなんてバカだけど、それは。。その。。シたかったとか、じゃなくて。。大切な気持ちがあって。。」

四次元なオッパの口から出て来る、１つ１つがうまくつながらない言葉たちは、きっとテヒョニオッパを苦しめてきたのかな。。

不器用なんですね。その気持ち分かるんです。

そんなこと言ってあげられないけど。。

jm「誰？？」

私の難しい顔を見て心配してくれたのか、眉を下げて私を見つめるジミンさん。

「テヒョニオッパ。。です。。」

ジミンさんのこと好き。

ほんとはもう自分の気持ちに気付いてしまってる。

だけどテヒョニオッパも私の大切な人。

テヒョニオッパが私に声をかけてくれたあの日から、オーディションに受かってデビューするまで、

気づかなかったけど

守り続けてくれてた。

私が道に迷わないように、手を引いてくれていた。

泣かないで。。オッパ。。

jm「おい。。

テヒョニオッパの名前を聞いて驚いているジミンさんを無視して、ケータイをもっと耳に近づける。

電話の向こうですすり泣く声と、時々通る車の音が聞こえる。

「テヒョニオッパ。。？？今どこ？？」

th「マンションの下だよ。。」

私はただ夢中にテヒョニオッパの元へ走った。

th「(あなたの名前)ちゃん。。？？」

耳元のケータイに届く声と、そこにある声が重なる。

眼に映る。泣いている、綺麗なその人が、まるで車も通っていないような、静かなワンシーンをつくりあげる。

その人は私の走る足音に気づいて振り向こうとする。

完全に振り返る前に、走ってきたそのままの勢いで抱きついた。

「オッパぁ！！泣かないで。。！！」

th「なん、で。。？？俺。。ひどいことした。。なのに。。」

精一杯の感謝を伝えにきたんだよ。

私の大好きなオッパ。

ほんとは普通に笑い合えるような2人でいたかったよ。

でももう、すでに、

スターなの。あなたは。

ジミンさんも同じ。

だから私が選ぶ道は。。