気付かれなくていいの (ページ22)

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眠りの中で。ページ22

ソファは思ったよりふかふかで気持ちいい。
気づいたら寝ていた。

体が沈むのを感じて目を覚ました。
ソファにテヒョニオッパが座りながらお昼ご飯を運んで来てくれたみたい。

でも体がだるくいし、テヒョニオッパは私を起こそうとしないから目を閉じ続けていた。

ソファに座るテヒョニオッパが動いて体が沈む。

私の頭に暖かさを感じる。

テヒョニオッパが手を置いているのだろう。
v「痩せて綺麗になっちゃったね～。でももっちりしてて可愛いから、やっぱこれ以上は痩せさせないぞー。。」
寝ている赤ちゃんに話しかけるみたいに静かにつぶやく。

ねえーー。。テヒョニオッパぁ。。私赤ちゃんじゃないよおお。

私が起きると、お昼ご飯を一緒に食べてくれた。

午後の練習。
v「(あなたの名前)ちゃん！めっちゃ上手になってる！！ジミニ顔負けだよ！！」

それは褒めすぎ！！
怒られるよ。。

でも一人で頑張った成果かな？？

練習を終えて、テヒョニオッパがマンションまで送ってくれた。

v「ちゃんと夜ご飯食べてね？？」

「はい！！おやすみなさい。。」

v「約束！！」
テヒョニオッパは私の手をとって小さな小指に、オッパの大きな手の、長い小指を絡ませる。

そうして満足したようにテヒョニオッパはバイバーイって帰っていった。

ちょっとドキってしちゃったよ。

テレビをつけるとBTSばかり見かける。
さすが韓国。。さすがBTS。。さすがジミンさん！！

久しぶりにじっくり見る。

ジミンさんばかりを目で追う。
見惚れてしまう。

armyになってよかった。
元気もらえるの。ジミンさんの迫力あるダンス。
それに笑顔。仲間思いな言動。自然と出ちゃう愛嬌。
私はBTSの“Jimin”が好きなのであって、あの冷たいパクジミンではない。
そう思っても認めてもらいたくなってしまう。

結局夜ご飯は食べる気がせず、みかんゼリーを食べかけにしたまま机に置いた。

舞台裏の様子が放送されている。
ジミンさんは仲間と楽しそうに笑っている。
本当にみんなを大切に思っているんだろう。

私が入る隙間なんてない。

オーディションが終わったら結果がどうであれ、テヒョニオッパとは離れないとね。。
これ以上親しくなっちゃいけない。
ジミンさんが辛くなるのは耐えられない。

もちろんテヒョニオッパも。

少し悲しくなったから、お風呂に入って、

現実から逃げるように眠りについた。