気付かれなくていいの (ページ15)

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ゼリーの味。ページ15

私は必死で泣くのをこらえた。
泣いたら負けな気がした。

jm「ああーーもう！！泣かれても困る。」
って言って袋から私の好きな味。みかんのゼリーを取り出した。

そしてジミンさんは今にも泣きそうな私の口にゼリーをすくって放り込んでくる。

jm「頼ろうとしないから泣くはめになるんだよ。。」

私が口の中のゼリーを飲み込むのを見ながらそう呟いた。

ジミンさんの言ってることもよく聞こえなかった。
「本当に、ごめんなさぃ。。」

泣いてしまって恥ずかしいし、少し困ってるジミンさん。
冷たくするならこんなことしないでほしい。
わけわからなくなってきた。。

そうしていると、勢いよくドアが開いて、テヒョニオッパが駆け寄ってきた。

甘めな匂いがふわっと私を包み込んだ。

いきなり過ぎてわからない！！なに？！
気づいたらテヒョニオッパに抱きしめられて、床に座っていた。

v「ジミン。(あなたの名前)ちゃんのこと、見てきたんでしょ？？俺より前から。。だったら(あなたの名前)ちゃんがどんなに今辛いかわかるよね？？なんで泣かせるの。。日本人だから？？そんな考え方もうやめなよ！！」

あつい。。頭がボーってなる。。
必死に静かに話すテヒョニオッパの声が聞こえてこない。
「テヒョニオッパ。。？？」

苦しい。。力が強過ぎて声出ないよ。。

jm「。。！！」
表情は見えなかったけど、ゼリーを置いて出て言ってしまった。

そしてテヒョニオッパの腕から解放される。

そして床に向かい合って座ったまま
v「また喧嘩しちゃったな。。謝って来るの待とーっと！！笑笑あ！ゼリー食べさせてもらってたの？？おいしかった？？笑」

まるで、誤魔化すように私に話す。

v「ほらアーして？？残り食べな？？」
私は言われた通り口を開ける。

口に運んでくれた後、よしよしと頭を撫でながら私の顔を覗き込んで、ニコって笑ってくれる。

ゼリーの味は、無駄に甘く感じた。