気付かれなくていいの (ページ1)

今日:31 hit、昨日:1 hit、合計:121,199 hit

本物だ。。どうしようページ1

「(あなたの名前)！！またみんなとあってない！！合わせる気ないのか？！」
今日も下手くそなダンスに激がとぶ。
Big hitの振付師のソンドゥク先生だ。(以下sd)
「すみません！！」

sd「すみませんってそればっかりだろ？！謝るんだったら、もっと努力しろよ！！」

このあとひとしきり怒られ、ダンスのレッスンを終えた私は泣くのをこらえながら、事務所のビルの最上階にある韓国語教室までやってきた。
今日は3時間韓国語の練習だ。
そのあとまた、練習室でダンスと歌の練習に向かう。
こんな感じのプログラムで毎日練習生生活を送っていた。

「努力か。。」
韓国語のレッスンを終え、ダンスと歌のレッスンを終えた私は、一人練習室で黙々とダンスの練習をしていた。

早起きと遅寝でクタクタの体を必死に操る。

ソンドゥク先生はデビューさせてあげたいからあんな風に怒るんだということもわかっている。それに私も早くデビューして、憧れのアイドルの皆さんみたいに誰かを笑顔にしたいと思っている。

でも少しだけ一人でひっそり泣いてみた。
情けない。その言葉が1番似合いそうだ。
ダンスを踊っていても涙が止まらない。
アイドルとして誰かを笑顔にできる日は来るだろうか。

そんなことを考えながら、ひどいであろう顔で練習をしていたところだった。

突然練習室のドアが開いた。

「いつも一人で練習してて偉いね！まるでジミンみたいだなーっておもって見てたんだ。ごめんねのぞいちゃって。。」

ほ、本物だ。。どうしよう。

それは私服姿のBTSのVさんだった。(以下v)

驚きすぎて声も出ない私を置いてVさんは私に話し続ける。

v「日本から来たんでしょ？？遠くから来て、つらいよね。。ソンドゥク先生の練習もきついよね。練習生の時つらいことが多かったから気持ちわかるよ。」

私の泣きはらした顔を見て心配でもしてくれたのか、今までテレビで見ていた人が私の頭に手を伸ばして撫でている。そして私をその綺麗な瞳で見ている。
まるで、子供を見るような優しい瞳で口は四角く笑っていた。