吸血鬼の恋路~sho.ren. (ページ6)

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あのあと、ママは何度も永瀬さんに謝って、

家に帰ってきた。

母「お願い…話を聞いてくれる…？」

『何の話…。』

母「Aはお父さんの顔を覚えてる？」

『…ううん。小さい頃だから覚えてない…』

母「じゃあ、お父さんが亡くなった理由も、知らないわよね。」

　え…

『…聞いた事ない…そういえばどうして？』

母「それはね、、私のせいよ。」

『え…。』

ママは本当に苦しそうで、

辛そうな顔をしてた。

母「私は吸血鬼じゃない？でもね、、パパは人間だったのよ…」

『それと何の関係があるの？…』

母「さっき、吸血鬼は吸血鬼同士で契約を結ばないといけないって言ったわよね。」

『うん。』

母「私は、パパと結婚してはいけなかったの。」

『…なんで？』

母「吸血鬼同士の契約の内容は、人間の生気を分け与える事、吸血鬼は、人間の血を吸うじゃない。でも、
最近は、そんな事はないでしょ？」

『そうだね。人間の血は吸った事ないよ。』

母「だから、吸血鬼同士で、補うの、吸血鬼は死なないじゃない。不老不死。その理由は人間から、生気を分けて貰っているからなの。つまり、近くの人間から生気を奪ってるの。」

『…！？って事は、、』

母「そう、近くにいる人間は、死んでしまう。私達に、生気を与える分、寿命も減ってしまう。
あの時、私もその事を分かってたの…。でも、パパに言っても、結婚しようって、おきてを破った…。そればっかりに、、」

『…やめて。。』

それ以上は言わないで、、

母「私のせいでパパは、死んだの。』

母「だから、人間と、吸血鬼は結ばれてはいけない。あなたも、その人が大切なら、おきてを守りなさい。」

　

もう、戻れない。