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Noside
ヒーローに両親を殺された、というのはありえない
そうだとしたらヒーロー社会全体が見直されるだろう
A(両親がヒーローだったとか…)
幼い頃にヒーローの両親を亡くしたのかもしれない
だとしたら全てわかる気がする
幼い洸太にとって、世界の全てだった両親は敵に殺されたのだろう
そして、世間はきっとそれを賞賛したんだろう
幼い彼に、ヒーローとしての立派な死が分かるはずもない
両親を、ヒーローを、“意味がわからない”と思うには十分だ
A(憶測でしかないけど… そういえば、わたしも中学生の最後の方までヒーローが嫌いとまでは行かないけど好きじゃなかった…)
Aはもちろん洸太のように両親を亡くしてもいないし、多分普通に育ってきたはずだ
両親がヒーローを目指せと言い続けるから嫌いになってしまったのだろうか…?
そもそも、Aは6歳以下の記憶が曖昧なのだ
A(ヒーローをあまりよく思ってなかったのに、ヒーロー活動か…)
Aはふんわりと笑った
A(人生って、わかんないものだなぁ)
梅雨に声をかけられてAもお風呂を上がり、部屋に戻った
そして就寝
明日もたくさん動くだろうから、体力を戻すために
そして次の日の朝、5時半
体操服で施設の前に集められていた
お茶子はまだ寝癖で髪がボサボサだし、梅雨と響香はまだ眠そうだ
相澤「おはよう諸君 本日から本格的に強化合宿を始める 今合宿の目的は全員の強化、及び仮免の取得、具体的になりつつある敵意に立ち向かう準備だ 心して臨むように」
そういった後、勝己にボールを投げてよこし、投げるよう指示する
A(体力テストの時の…)
勝己は「くたばれェ!!!」と言いながらぶん投げる
最初より伸びていると思われたが、結果は709.4m
最初の体力テストの時と比べると飛んでいるが、あまり変化は無い
A(なるほど、経験値は上がってても個性自体はあまり成長してないのかな)
相澤「だから今日から君らの個性を伸ばす」
そして相澤先生はニヤリと笑う
相澤「死ぬほどキツイが呉々も…死なないように」
Aも冷や汗をかきながらも笑う
みんなに特訓内容が伝えられていく
Aはそれを聞きながら普通に冷や汗をかいていた
相澤「次に見取 お前は、個性の切り替えを早くすること、個性を思い出すのを早くすることだ」
そう言われ、渡されたのはiPadよりふた周りくらい大きいモニターと、高さを調節できる、iPadを立てるためのもの
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作者名：ritsu | 作成日時：2023年2月20日 23時
