夜空の陽だまり3 (ページ15)

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Noside

「俺のような者をもうこれ以上出さぬ為にも！！改めてヒーローへの道を、俺は歩む！！！」

緑谷「飯田くん･･･！」

轟「･･･元気になったみてえだな」

A「…うん、そうだね」

Aは飯田を見て微笑んだ

飯田は、もう大丈夫だろう

今回のことでしっかりと学んだはずなのだから

飯田は、スッ･･･と直角に腕を振り上げると、それをビシッ！と前に突き出した

飯田「さあそろそろ始業だ!!席につきたまえ!!」

いつも通りの声で、いつも通りの仕草でみんなに呼びかける

みんないつも通り、うるさいとか言っているけどそれが何となく安心できた

Aは飯田をもう一度見て微笑み、席に着いた

職場体験の期間が終わって、初のヒーロー基礎学は[救助訓練]だった

運動場γ(ガンマ)。複雑に入り組んだ密集工業地帯で行われた

オールマイトがどこかで救難信号を出したら街外から5人ほどが一斉スタートし、誰が一番にオールマイトを助けに来れるか競うのだ

まずは、瀬呂、芦戸、尾白に飯田。そして出久

これまで何かする度に大怪我をしていた出久が、力をコントロールしているのを見て、皆ビックリしていた。

A(そういえば職場体験の時、びっくりしたなぁ)

轟(ああ、言われてみりゃ何だあの動き)

A(焦凍くんは今の今まで知らなかったみたいな顔してるな…)

Aは苦笑いで隣に立つ轟をみる

そして、爆豪の方に目を移す

A(出久くんのあの動き方…たぶん…)

案の定、イライラしてそうな金髪が目に入った

爆豪(俺の動き方･･･！！･･･っ。俺が馬鹿みてえな時間過ごしてる間に、またッ･･･またァ！！！)

Aはため息をついて出久の方に視線を戻す

A(あんまり焦るのはオススメしないよ〜)

出久は扱いにまだ慣れていないのか足場から落下してしまったようだった

A(後でコツ、聞いておこ♪)