3 ページ12
NOside
アニ「情けなくてごめんね…でも、ほんとに怖かった」
アニマリィは自分を抱きしめるように腕をぎゅっとする
アニ「私はもう…何も失いたくないの」
Aは驚いていた
いつもふわふわした雰囲気で笑みを絶やさない食えない人
それがAにとってのアニマリィの印象だった
でも、今Aの目の前にいるアニマリィは今にも泣き出してしまいそうな弱々しい雰囲気を纏っている
Aは思わずアニマリィの服の裾を握る
そうしないと、アニマリィが消えてなくなってしまう気がした
するとアニマリィはハッとした顔をした
アニ「ごめんね、取り乱しちゃった」
アニマリィはそう言っていつもの笑顔で笑った
アニ「とにかく、今後はこんなことがないように」
アニマリィは笑う
A「…アニマリィさん、ごめんなさい 次から無茶しないように努力します」
Aもそういう他なかった
アニ「私としては努力するじゃなくて無くして欲しいんだけどなぁ」
アニマリィはそう言って困ったような顔をする
こういうところで色々と考えてしまうところがAの悪い癖だ
“私はもう…何も失いたくないの”
A(過去に敵関連で何かあったのかな…)
Aは、自分が雄英に行こうと思ったきっかけを思い出す
A(私は勝己くんがヘドロの敵に襲われてるのに何も出来なかったことが悔しくて、誰も失いたくないって思って雄英に入ることにした)
アニマリィも同じような理由なのかもしれない
ただ、“
アニマリィが自分に指名をくれたのは彼女にとってAとの間に何か感じるものがあったからなのかもしれない
もし、アニマリィが何も失いたくないからヒーローをしているのであれば
アニマリィは今、幸せなのだろうか
あの笑顔の裏には一体何が隠されているのだろうか
Aはアニマリィを見上げる
アニマリィもその視線に気がついてAの方を見て微笑む
A「アニマリィさん、ほんとにごめんなさい 迷惑もかけてしまった上に心配させてしまって…」
アニ「うん、次からはやらないでね。あ、そろそろお暇しなくちゃ 依頼が入ってるんだ」
アニマリィは笑って準備を始める
A「お忙しいのにお見舞いに来ていただいてありがとうございました」
アニ「いいよ じゃあ、またね」
アニマリィはそう言って病室から出ていった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ritsu | 作成日時：2023年2月20日 23時
