弐拾肆話【前編】 ページ8
累「結局お前たちは自分の役割もこなせなかった。いつも…どんな時も」
姉さん「ま、待って。ちゃんと私は姉さんだったでしょ?挽回させてよ…」
累「今、この山の中をチョロチョロする奴らを殺して来い。そうしたらさっきのことも許してやる」
瑠維(さっきのこと?)
姉さん「わ、分かった…殺してくるわ!」
タッタッタッ
累「坊や。坊や。話をしよう。出ておいで」
炭治郎(坊や...?急に態度が変わった...)
累「僕はね、感動したんだよ。」
瑠維「炭治郎君、相手の話に飲み込まれないで!」
炭治郎「...」コクリ
累「君たちの絆を見て体が震えた…この感動を表す言葉はきっとこの世にないと思う。でも君達は僕に殺されるしかない…悲しいよね。でも、1つだけそれを回避する方法がある。君のその妹。僕に頂戴。大人しく渡せば命だけは助けてあげる。」
炭治郎「…何を言っているかさっぱり分からない」
瑠維「…っ」
累「君の妹には僕の妹になってもらう。今日から」
瑠維「お前の脳内はお花畑なのか?」
累「僕。君に話しかけてないんだよ」ジロッ
炭治郎「そんなこと承知するはずないだろう。それに禰豆子は物じゃない。自分の想いも意思もあるんだ。お前の妹になんてなりはしない」
累「大丈夫だよ、心配いらない。絆を繋ぐから。僕の方が強いんだ。恐怖の絆だよ。逆らうとどうなるかちゃんと教える」
瑠維「ふざけ…」
炭治郎「ふざけるのも大概にしろ!黙って聞いていれば!なんだその話は!お前は恐怖でしか絆を作れないのか!そんなものを家族の絆とは言わない!その根本的な心得違いを正さないとお前の欲しいものは手に入らない!」
累「鬱陶しい。大声出さないでくれる?はぁ...せっかくチャンスを上げたのに」
炭治郎「禰豆子をお前なんかに渡さない!」
累「殺して、無理矢理にでも奪い取るから」
炭治郎「俺が先にお前の首を斬る!」
瑠維「お前なんかに私達はやられない…」
累「威勢がいいなぁ!できるならやってごらん?十二鬼月である僕に…勝てるならね」
ーーーー
累「家族。父には父の役割があり。母には母の役割がある。親は子を守り。兄や姉は下の兄弟を守る。何があっても。命を懸けて。
僕はね、自分の役割を理解してない奴は生きている必要がないと思ってる。お前はどうだ?お前の役割は何だ?お前は僕に妹を渡して帰る役だ。そしてそこの女も。それができないなら死ぬしかない。勝てないのだから」
つづく
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作者名:佐倉。 瑠維 マカロンペ朱鳥 兎羽 x他3人 | 作成日時:2019年9月16日 21時