肆拾肆話【前編】 ページ48
炭治郎(これで水を...)
ザブン
炭治郎「?!」グイッ
ドボン
炭治郎?「起きろ!攻撃されてる!夢だ...!これは夢だ!」
炭治郎?「目覚めろ!起きて戦え!」
炭治郎(そうか、そうだ、俺は...汽車の中だ!)ゴボッ
ーー
竹雄「兄ちゃん!沢庵くれよ!」ヒョイッ
花子「だめよ!やめなさいってば!」
竹雄「何だよ!」
花子「さっきおかわりしたでしょ!」
炭治郎(だめだ!目覚めてない...夢の中だ!)
炭治郎(どうすれば出られる?せっかく夢だと気づけたのに!...どうすれば...!)
ー現実ー
カタッ
ゴトンッ
禰豆子「...?」キョロキョロ
炭治郎「起きないと...夢だ...起きろ...」
禰豆子「!」グイグイ、ユサユサ
炭治郎「zzz」
禰豆子「ムー...!」
ごちんっ(炭治郎に向けて頭突きする
炭治郎「」←石頭
禰豆子「」
禰豆子「...」ポロポロ
禰豆子「むーっ!」ボッ(炭治郎を血鬼術で燃やす
ゴウッ
禰豆子「?!」
ー炭治郎の夢の中ー
花子「お兄ちゃん!」
竹雄「どうしよう、火が!!」
茂「兄ちゃん!」
炭治郎(禰豆子の匂いだ!禰豆子が血鬼術を使ったんだ!起きなきゃ...!早く...!)
ゴウッ(さらに激しく火が燃える
炭治郎(隊服...日輪刀!少しずつだけど目覚めてる...!
花子「お兄ちゃん、大丈夫?」グスグス
竹雄「兄ちゃん...」
炭治郎「....っ!」ザッ
炭治郎「早く戻らないといけない、ごめんな...!」
ダッ(外に出る
禰豆子「お兄ちゃん、どこに行くの?」
炭治郎「!」
禰豆子「今日は山菜いっぱい取れたよ!」ニコッ
禰豆子「あっ、お母さん、六太。」
葵枝「炭治郎、どうしたの?その格好は...」
炭治郎(ああ...ここに居たいなあ、ずっと...振り返って戻りたいなあ...)
『本当なら、ずっとこうして暮らせていたはずなんだ。』
『本当なら、みんな今も元気で、禰豆子も日の光の中で、青空の下で。』
『本当なら。』
炭治郎(俺は今日もここで炭を焼いていた。刀なんて触ることもなかった。)
「『本当なら...』」
炭治郎「...っ」グッ
炭治郎(でももう俺は失った!戻ることは出来ない!!)ダッ
六太「お兄ちゃん!置いていかないで!」
炭治郎「っ...!」ポロポロ
「『ごめん』」
つづく。
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作者名:佐倉。 瑠維 マカロンペ朱鳥 兎羽 x他3人 | 作成日時:2019年9月16日 21時