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参拾弍話【前編】 ページ24

御館様「皆の報告にあるように、鬼の被害はこれまで以上に増えている。人々の暮らしがかつてなく脅かされているということだね。鬼殺隊員も増やさなければならないが、皆の意見を。」

実弥「今回の那田蜘蛛山ではっきりした。隊士の質が信じられないほど落ちている、殆ど使えない、まず育手の目が節穴だ。使えるやつが使えないやつかくらいは分かりそうなもんだろう。」

天元「昼間のガキはなかなか使えそうだがな!不死川に派手な一撃を入れていたし、見込みがある。」

実弥「チッ...」

しのぶ「人が増えれば増えるほど、制御統一は難しくなっていくものです。今は随分、時代も様変わりしていますし。」

行冥「愛するものを惨殺され入隊した者、代々鬼狩りをしている優れた血統の者以外に、それらの者達と並ぶ、もしくはそれ以上の覚悟と気迫で結果を出すことを求めるのは残酷だ。」

杏寿郎「それにしてもあの少年は!入隊後まもなく十二鬼月と遭遇しているとは!引く力が強いように感じる!中々相見える機会が無い我々からしても、羨ましいことだ!」

瑠維「炭治郎は引きが強いのかな?鬼舞辻と十二鬼月とも遭遇していたみたいだしね...」

橋「鬼舞辻...一体どんな容姿をしているんでしょうか?」

朱鳥「それはまた炭治郎に聞けばわかるさ」

御館様「そうだね。しかし、これだけ下弦の伍が大きく動いたということは、那田蜘蛛山近辺に無惨はいないのだろう。浅草もそうだが、隠したいものがあると無惨は、騒ぎを起こして巧妙に私たちの目を逸らすから、なんとも、もどかしいね。しかし、鬼共は今ものうのうと人を喰い、力をつけ、生きながらえている。死んで言ったものたちのためにも、我々がやることはひとつ。今、ここにいる柱は、戦国の時代、始まりの呼吸の剣士以来の精鋭たちが揃ったと、私は思っている。宇隨天元、椎名雷葩、煉獄杏寿郎、胡蝶しのぶ、結魂橋、甘露寺蜜璃、時透無一郎、果依猫瑠維、悲鳴嶼行冥、不死川実弥、伊黒小芭内、志羅音朱鳥、冨岡義勇。私の子供達。皆の活躍を期待している。」

つづく。

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作者名:佐倉。 瑠維 マカロンペ朱鳥 兎羽 x他3人 | 作成日時:2019年9月16日 21時

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