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弐拾玖話【後編】 ページ19

女の子「炭治郎が鬼の妹と共にあることをどうか御許しください。禰豆子は強靭な精神力で人としての理性を保っています。飢餓状態であっても人を喰わず、そのまま二年以上の歳月が経過致しました。俄には信じ難い状況ですが紛れもない事実です。もしも禰豆子が人を襲いかかったら竈門炭治郎及び…鱗滝左近次、冨岡義勇、果依猫瑠維、志羅音朱鳥、椎名雷葩、以上6名が腹を切ってお詫び致します」

炭治郎「!」ポロ

無一郎(僕そんなの聞いてない。)

実弥「…切腹するからなんだと言うのか死にたいなら勝手に死に腐れよ。何の保証にもなりません!」

杏寿郎「不死川の言う通りです!人を喰い殺せば取り返しがつかない!!殺された人は戻らない!」

お館様「確かにそうだね。人を襲わないという保証ができない証明ができない。ただ、人を襲うということもまた証明ができない」

実弥「!」

橋(確かにお館様の言う通りだわ)

お館様「禰豆子が二年以上もの間人を喰わずにいるという事実があり禰豆子のために6人の者の命が掛けられている。これを否定するためには否定する側もそれ以上のものをさしださなければならない」

実弥「っ!」

杏寿郎「…むぅ!」

お館様「それに炭治郎は鬼舞辻と遭遇している」

天元「そんな!まさか!柱ですら誰も接触したことが無いというのに!こいつが!」

瑠維「え?炭治郎君鬼舞辻と遭遇したことあるの?」

天元「どんな姿だった!能力は!場所はどこだ!」

無一郎「戦ったの?」

朱鳥「鬼舞辻は何をしていた!」

実弥「根城は突き止めたのか!?」

炭治郎「…」

天元「おい答えろ!」

橋「皆!今はお館様の前ですよ!」

お館様「鬼舞辻はね炭治郎に向けて追っ手を放っているんだよ。その理由は単なる口封じかもしれないが私は初めて鬼舞辻が見せた尻尾を掴んで話したくない」

橋(要するに囮みたいなものか…)

お館様「恐らくは禰豆子にも鬼舞辻にとって予想外の何かが起きているのだと思うんだ。分かってくれるかな?」

実弥「分かりませんお館様…人間ならば生かしておいてもいいが鬼は駄目です承知できない!」

ザシュッ

炭治郎「っ!」

蜜璃(え?何してるの?そんなことしたらお庭が汚れるじゃない!)

実弥「お館様!証明しますよ!俺が鬼という物の醜さを」

お館様「実弥…」

実弥「オイ鬼!飯の時間だ!喰らいつけ!」

ボタボタ

炭治郎「っ!」

小芭内「不死川日向では駄目だ。日陰に行かねば鬼は出てこない」

つづく

参拾話【前編】→←弐拾玖話【前編】



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作者名:佐倉。 瑠維 マカロンペ朱鳥 兎羽 x他3人 | 作成日時:2019年9月16日 21時

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