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拾玖話【後編】 ページ49

親のいない俺は、誰からも期待されない。

誰も俺が、何かを掴んだり、何かを成し遂げる未来を夢見てはくれない。

誰かの役に立ったり。

一生に一人でいいから、誰かを守り抜いて幸せにする。ささやかな未来ですら、誰も望んではくれない。

1度失敗して、泣いたり逃げたりすると、『あぁ、もうこいつはダメだ。』って離れていく。

でもじいちゃんは!

何度だって根気強く叱ってくれた。

何度も何度も...

何度も何度も、引きずり戻して。

明らかにあれちょっと殴りすぎだったけど...

俺を見限ったりしなかった...!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

?「お前ら!もっと毒を打ち込め!」

ガバッ(善逸に蜘蛛たちが覆い被さる

?「フハハハハハ!これでこいつも!」

ビリッ...バチバチッ

?(なんだ..?!空気が揺れる..!!?)

善逸「雷の呼吸、壱の型..!!霹靂一閃!」

?「..!!!」

善逸「六連!!」

?「クソっ..くらえ!!」ペッ

ビュン

?「消えた?!」

シュンッ

?(こうなったら..あの家の中に!)

善逸「...!!」(蜘蛛の糸を踏んで家に入る

ビュンビュンビュンビュンビュン

ピシャァァアン!

?(?...?!、切られたのか?!俺が?!あいつに?!あんなやつに..?!)

?「ぐぅぅ...!!そんな馬鹿な!毒でろくに手足も動かせないやつに!!!」

雷葩(善逸...くん、やったんだ...倒したんだ..あの鬼...)

雷葩(だんだん...意識が遠く..なって...)

今回も。助けられてばっかりだったな。

ごめんね。善逸くん。

もう...だめみたい...だよ。

?「...いで!」

だれ...??

?「諦めないで!」

そうだ...私...まだ、

死ねない!死んじゃダメだ!

善逸くんを...助けなきゃ..!!

ちょっとでも...恩返し...したいから..!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



つづく。

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作者名:佐倉。 瑠維 マカロンペ朱鳥 | 作成日時:2019年9月4日 21時

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