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女子練習生の席はピラミッド状になっている男子練習生の席の横に女子練習生の席がピラミッド状になっていた

空いている席は14位の席と女子の中では1番下の30位の席

「どこ座るんだろ」

「1位取りに行くのかな」

たしか、1位の席はなにかしら勝負をして勝った方が座るみたいなルールがあったな…

そう思って1番上の1位の席に座る子を見る

ショートの少しウルフ気味の髪型の私とは反対のロングヘアで綺麗な顔立ちの女の子

目が合って少し会釈をされたから私も少し笑顔で会釈をして明莉の方へ視線を戻す

明莉「Aちゃん、1位行くの？」

『んーん、行かないよ』

明莉「え、なんで？」

「Aちゃんなら絶対1位とれるよ」と言ってくれる明莉

『今のままじゃとれないよ絶対に』

そう言ってあんまり納得していない顔をする明莉と14位の席まで上がりその席に明莉を座らせる

そのまま私は降りて30位の席へ向かう

降りている時ふと、男子の方の1番下から感じる視線
その方向を見ると白っぽい髪色の人がこっちを見ていた

知り合いだっけ？と思って顔を見たけど思い出せない

まあいいやと思って少し会釈をしてから目を逸らし、30位の席の前まで来た

『横失礼します』

「いえ！よろしくお願いします、！！」

29位の席に座っていたのは元気で、かわいい女の子

『えっと、吉川、さくらちゃん？』

服に貼ってあったゼッケンを見てそう聞く

さくら「そうです！あの、私諸星さんのダンスめっちゃ好きで、ずっと応援してて…」

私のことを知ってる子だった

ダンスでいろんな大会に出たりバックダンサーもしてたからダンスしてる人になら知られててもおかしくはないかな

ってことはこの子もダンスしてるってことか

『そっか、ありがとう
あと、諸星さんじゃなくて下の名前で呼んで欲しいな』

「え！いいんですか！」と聞いてくれる顔が可愛くて笑いながら「いいよ」と答えると「じゃあAちゃんって呼んでもいいですか？」って不安そうに聞かれた

ほんとみんな妹みたいでかわいい

そんなこんなでお互いにAちゃん、さくらなんて呼び合うようになった

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