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るな「…おかしくないですか？」

たった1人言い返したのは再評価でAクラスへきた和久田るな

るなの隣に居たクラス分けのグループが同じだった月乃寧々が声をかけるけど、るなは止まることなく言葉を続けた

ここで冒頭に戻る

スタッフ「不自然とは？」

るな「あきらかに男女差別ですよね。ちゃんと実力を見て決めてください。じゃないと納得できません」

強い子だと思った
オーディションを受けている身である以上スタッフさんに逆らったらどうなるかは分からない

落とされるかもしれないし、あきらかにカメラに抜かれることが少なくなる可能性だってある

それでも自分の思いをしっかり言えるこの子の強さが、羨ましかった

るな「たしかにあたしらは女やし、男子練習生に比べたらダンスも、なんかこう力強さとか、ダイナミックさは見劣りするかもしれん。だけどオーディションってそんなもんなんやないですか？個人差あってのもんやないですか。女だからって理由だけで後ろ下げられてそんなのみんな納得できません」

女子練習生はみんな黙ってその言葉を聞いてた
るなから伝わる強い思いが、私も黙ってたらダメだと思わせてくれた

『…私もそう思います』

そう言って1歩前に出る

スタッフ「君まで、」

『だけど、今回はこのままのフォーメーションで構いません』

そう言うと有り得ないというか、驚いた顔をしてるながこちらを振り返った

るな「Aちゃん、何ゆーてんの！？」

「そう思うってゆーてくれたやん！あと一押しやん絶対に！！」私の方に来て訴えてきたるな

そんなるなの肩に手を置いて「大丈夫」と声をかけて一旦静める

落ち着いたるなを横目にまたスタッフさんへ視線を戻す

『さっき言った通り、今回は女子練習生全員後列で構わないです。

だって私たち30人全員、後列だろうと端だろうと絶対に輝ける自信があるので』

そう言うとスタッフさんが固まる

『あとから絶対あいつら前に出してやれば良かったって思わせるんで。
私たち誰がどう見ても不利なオーディションに人生かけて参加してるんですよ？
それくらいの方が燃えるので。燃える展開にして頂きどうもありがとうございます』

最後は少し皮肉を込めて言ってやった

そう告げると無言で出ていったスタッフの方

あーわんちゃんまじでもうカメラに映してもらえないかも

まあそうなったらしょうがない、と割り切って女子練習生の方振り向く

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