Bangar Night No,1 (ページ35)

今日:15 hit、昨日:4 hit、合計:30,696 hit

29 ページ35

宏太side

医「今の彼の状態ですと、恐らく日常生活もままなりまなせん。それほどに彼は、心も体も弱ってしまっています。そこで、精神科の先生をお呼びしたので、これからは、担当医が2人つきます。よろしくお願いします。」

宏太「よろしくお願いします。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
そんなこんなで医者との話は終わった。

まだ、涼介の呼吸器は、外されることはないとも言われた。

『涼介ー？こうちゃんだよ〜。』

涼介「..................。」

まただ。涼介の目の焦点は、合わなくなっていた。

フラフラと中をさまよう瞳。

侑李「宏太。みんなで来たよ。」

『おう。ほれ涼介みんな来てくれたよ。』

涼介「......。」

ピクッ。

ゆっくりと涼介は、俺の方に腕を伸ばそうとしてた。

俺は、その腕を掴み、手を握った。

医「失礼します。涼介君。呼吸器外すね？」

そう言ってお医者さんは、涼介の口に入っている呼吸器を外し、酸素マスクをさせた。

『涼介？俺が誰だかわかるか？』

涼介「...こ...ちゃ...」

『そうだよー。辛かったな。』

そんな涼介を見てみんな微笑んでいた。

みんな口々に声をかけていた。

涼介の心の不安を少しでも取り除くかのようにみんなが涼介のそばにずっと居た。

涼介は、体力が無くなっていた。
””
だから、直ぐに疲れてしまい眠ってしまった。

でも、それでも俺らは、涼介を見捨てない。

それが、俺らがつるむようになった理由。

”涼介『どんなに辛い状況でも、どんなに苦しい状況でも、仲間は、見捨てないようにしよう？』”

そう、涼介は、言った。