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人形作り ページ7

ショウ「まず、針金で作ったからだに
白いボロ布を被せて」

アコ「それから頭にニワトリの置物を乗せて
スカーフで縛る。あとは顔を書いて
キキーモラ人形の完成♪
ってなんで私まで手伝ってるの?
Aはなんか作ってるし。」

『出来た!アコちゃん人形。
可愛くできてるでしょ?』

アコ「確かにすごいけど。」

レイコ「文句言わないの。意外と簡単なのね。」

ショウ「あぁ。でも有名な人形作家が言ってたよ。
人形だって自分の足でしっかり立つことができれば
生きていけるって。」

マリ「へぇ、ショウくん物知りね。」

レイコ「バカバカしい。」

アコ「じゃあこの人形も生きていけるの?」

レイコ「私も有名人形作家の言葉を知ってるわ。」

『負けず嫌いだね。』

レイコ「なんか言った?」

『ん?べつに。』

レイコ「ならいいけど。
作った人形には魂を入れないと
動いてくれないんですって。
あんこ、その人形に魂を吹き込みなさいよ。」

アコ「どうやって?」

レイコ「人形の口にフゥーって
息を吹きかけるのよ。」

アコ「えぇぇー!
これ、死神のキキーモラなのよ!
そんなことしたらこっちの魂まで
取られそうなんだもん!」

『そうだよ!アコのファーストキスは私がもらうの!
こんな死神人形なんかにあげないんだから!』

アコ「嫌よ。」

レイコ「なに?人形が怖いの?」

アコ「怖いわよ!いけない?」

ショウ「僕も、やめた方がいいと思うな。」

マリ「ショウくん、器用ね。」

レイコ「臆病ね、まったく。ほら、こうするのよ。フゥ」

ショウ「あっ!」

『動いた(怯)』

マリ「嘘でしょ?」

『嘘じゃないよ。確かに動いたもん。』

マリ「まさかー。」

アコ「!」

レイコ「あ・・・」

アコ「なんでないてるの?」

マリ「どこか痛いの?」

『なんかあった?』

レイコ「分からない・・・なぜかとても悲しい。
心が・・・穴の空いた風船みたいにしぼんで。
うわぁーん」

キーンコーンカーンコーン

《生徒の皆さん、下校の時間です。
速やかに下校してください。》

マリ「とりあえずかえろ?」

アコ「うん。」

マリ「レイコ、立てる?」

ショウ「人形はどうする?」

アコ「なんか気味悪いから置いていこうよ。」

人形が!→←キキーモラ



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あやか - オリジナルフラグ (2018年12月4日 0時) (レス) id: 790e6b26a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:5号 ミッキー | 作成日時:2018年7月26日 16時

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