猫のような蝶 (ページ4)

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社長室に向かう途中、いきなり現れた私に他の練習生たちは動揺を隠しきれていなかった。

練1「なにあの子.....見たことないんだけど。てか何でスマン先生の後ろ歩いてんのよ」

練2「まさかデビューするんじゃ.....」

練1「はぁ⁈何言ってんのよあんた‼そんなことありえないわ！ただスカウトされただけでしょ。

そんな子に先を越されるなんて信じられないわ！」

練習生たちのそんな不満の声を聞きながら私たちは社長室へ入って言った。

社長室に入るとすぐにある資料を渡され、私たちは向かい合わせになって座った。

IS「それはこれから君と一緒に活動するメンバーの資料だよ。

A、君にはナムジャグループに入ってもらう。そして君はこのグループのマンネだ。

君は日本人でしかもたった1人のヨジャだ。多分、メンバーの中で1番アンチなどが多いだろう......

それでもできるか？」

確かに、社長から受け取った資料には12人のナムジャに関する資料だった。

『はい、どんな事があろうと実力で潰せばいいだけですから。』

IS「..........わかった。もう少ししたら他のメンバーたちもここに来る。

そこでこれからのことについて説明しよう。」

そう言って社長がソファーから立ち上がると、すぐに社長室のドアを叩く音と「失礼します！」という声が聞こえた。

IS「どうやら彼らが来たようだ。私が呼ぶからそれまでそこにいなさい。」

『はい。』

社長は自分のデスクの前に立つと私の後方にあるドアに向かって「入りなさい」と言った。

ドアの開く音とともにたくさんの足音が聞こえて来た。

社長が彼らに話し始めたかと思うといきなり部屋の中が騒がしくなった。

しばらくすると、社長が私を読んだ。その時には部屋の中には初めの静けさが戻っていた。

私はソファーからゆっくり立ち上がると社長の横へと歩み寄った。

私を見た彼らは、ハッと息を飲むと共にとても困惑しているような表情を見せていた。