猫のような蝶 (ページ27)

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～Aside～

『(また、戻ってきちゃったな…)』

私は今あの日イ・スマン社長が連れ出してくれたあの部屋にいる

『もう戻ってくる気は無かったんだけどな…』

口から出た独り言は部屋の中に響いて静かに消えていった

私はおもむろにストレッチをすると音楽をつけて踊り出した
あの日に戻ったかのように黒いパーカーのフードを深くかぶって音楽が流れるままに踊っていた…

しばらく踊って休憩を取ろうと音楽を止めて水を飲んでいると練習室のドアが開いた
見ると東方神起先輩とメンバーが入って来た

CM「やぁ、またダンスの腕を上げましたね」

YN「うん、すごく綺麗だったよ(^^)」

『……ありがとうございます』

褒められるのは嬉しいから素直に先輩方にお礼を言った
するといきなり後ろから声がかけられた

？「あの……」

振り返るとそこにいたのはメンバーの内の2人だった

ーーーーーーーーーーレイsideーーーーーーーーー

初めて見た彼女の踊りは僕の想像をはるかに超えていた

ほとんどのメンバー達が彼女のダンスに圧倒されていたが、そんな中僕はそれ以上にワクワクとした高揚に似た思いが湧き上がってきていた

ふと横を見るとジョンインもまた僕と同じように瞳に高ぶる感情が溢れんばかりに滲み出ていた

今、彼女が踊っている曲は僕も踊ったことがあるはずなのに全く違うものであるかのように彼女は踊っていた
それはまるで蝶のように軽やかに美しく踊るのに、その後ろ姿からは何かとても儚く弱々しいものに見えていた

しばらくすると曲が終わり、東方神起先輩を先頭に僕達は練習室の中へ入った
部屋に入ると先輩達は僕達を置いて彼女のところへ行ってしまった
周りを見るとさっきのダンスの余韻が抜けないのかほとんどのメンバー達がぼーっと立ち尽くしていた

僕が周りの様子を見ているとジョンインが話しかけてきた

KI「……ねぇ、ヒョン」

LY「ん？どうしたの？」

KI「…あいつの所に行こう。ここにいても何も変わらない」

LY「!!そうだね」

いつも無口なジョンインからそんな言葉が出るとは思っていなくて驚いたけど僕はとても嬉しかった

僕とジョンインは他のメンバーを置いて彼女の所へ向かった

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すみません
お話が長くなってしまったので次に進みます！
次のお話は極端に短くなってしまうと思いますが予めご了承ください((｡´･ω･)｡´_ _))ﾍﾟｺﾘ