猫のような蝶 (ページ26)

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～ユノside～

～♪～♪

昔と何も変わってない廊下を進むとまた昔と同じようにどこかのグループの曲が聞こえてきた

SH「これって……SHINeeの"Lucifer"…？」

CM「今回もまた難しいものを選んだみたいですね…着きましたよ、ここです」

YN「そこの窓から中を覗いてみな、きっと驚くよ」

僕がそう言うとみんな光の漏れている窓に集まった
僕とチャンミンも後ろからそっと中を覗いた

部屋の中にはあの頃と変わらずフードを深くかぶり漏れた髪をなびかせながら音楽に合わせて部屋中を舞っていた

CM「……あいつまたダンスの腕上達してますね」

YN「そうだね…それに一段と綺麗になってるよ…」

みんなは部屋に中を見ながらあの日の僕達のように固まっていてあの日スマン先生には僕達がこんなふうに見えていたのかと考えると少し笑えてきた

そんな中に2人だけ他のみんなと違う子がいた

イーシンとジョンインだ

この2人だけはAのダンスを見たとき唖然とするのではなくむしろその瞳には興奮に似た感情が爛々とにじみ出ていた

YN「……ねぇ、チャンミン」

CM「なんですか？」

YN「あの2人がいるならきっとAも大丈夫だよね…」

CM「…そうですね、きっと…」

そう言うとチャンミンはフッと顔に微笑みを浮かべて練習室の中で舞うAを見た

そんな中、音楽が止みAも最後のポーズを決めて終わった

YN「……終わったね、それじゃあ中に入ろうか」

EXO「………」

CM「…いつまでそこでぼーっと突っ立っているつもりなんですか？さっさと入りますよ」

そう言って部屋に入った僕達に続いてきたのはやっぱりイーシンとジョンインだ
その後から他のメンバー達も恐る恐るといった感じで入ってきた
部屋の中ではAがフードをとって水を飲んでいた

CM「やぁ、またダンスの腕を上げましたね」

YN「うん、すごく綺麗だったよ(^^)」

『……ありがとうございます』

？「あの……」

声のした方を見るとそこにはイーシンとジョンインが立っていた