猫のような蝶 (ページ15)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:62,121 hit

12 ページ15

『……うん、そうだね』

そう言って俯いたAを隼也は困った顔で見つめて、Aを優しく抱きしめ頭を軽く撫でながら少し戒めるように言った

兄「まだ、あの人のことをアッパとも先生とも呼べていないんだね…
まあ、スマン先生もAから呼んでくれるのを待っているから俺も催促はしないけどあの人は俺たちを拾って家族にしてくれた
俺がこんなになっても親身になって本当の親のように接してくれてる
それだけはわかってくれるな？」

『それはわかってる、私もあの人にはすごく感謝してる
私のたったひとりの家族を助けてくれたから…
でも、だからってあの人が私の家族だっていうのは思えない
私の本当の家族はお兄ちゃんだけだもん』

Aは隼也の腰に力強く抱きついた

そんなAを隼也は愛おしそうに見つめていた
そしてもうこれ以上この話を突き詰めようとはしなかった

兄「^ ^……ねぇ！今日はいったいどんな事をして過ごしたの？今日も兄ちゃんに教えてくれるか？」

Aはその言葉を聞くと顔を上げて満面の笑顔を見せながら話し始めた

『うん、いいよ！あのね！私ね！グループでデビューすることになったの！』

兄「え⁈それは本当？凄いじゃないか！」

『うん！今日はね午前中は昨日と同じでいつもの所で練習してたの。そしたら珍しくあの人が練習室に来たの。どうしたのかと思ったら"準備ができた"って言われて社長室に連れて行かれたの。そしたら資料を渡されて"グループのマンネとしてデビューさせる"って言われたの！』

兄「そうか、そうか^ ^
それじゃあデビューおめでとう！よく頑張ったな^ ^
Aがマンネか～どんなグループなんだ？」

『あのね…メンバーは私を合わせて13人でね
その………

" ナムジャ "グループなの…私以外の12人のメンバー全員、男なんだ…』

兄「へ～A以外のメンバーは男か～……
って、え⁈男⁈女の子はAだけ⁈大丈夫なのか？」

『わかんない……すごく怖い……』

Aはそれだけ言うと俯いてしまった

兄「そうか、そうだよな
でもあの人もAがそのメンバーの中にいても大丈夫だと思ったからこそこのグループに入れたんだと俺は思うよ^ ^
だからAならきっと大丈夫！ね？」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
字数が足りなくなってきたので次の話に飛ばします！
すみません。・°°・(＞_＜)・°°・。