検索窓
今日:149 hit、昨日:673 hit、合計:478,482 hit

39 ページ41

あぁ、なんだっけ

あの時、私は

どうなって、あーなったんだっけな。




「王子様...?」



あれは確か、...そうだ。

中2で....桜の花びらが、満開で...。




「俺が王子....か。
  ならキミは....姫...か?




あの時私の頭を撫でた
大きくて、たくましいあの手....。



舞い落ちる桜の花びらが私たち2人を覆うように背景化して






忘れることなんてできない筈の


あの息を呑むような、震えるような



身体の中に稲妻が走ったようなあの感覚を




どうしてうっすらとしか


思い出せないんだろう。




.


.


.



「んぅ.....
............夢?」




目が覚めると
自室のベッドの上に居た。



ひとまず状況が飲み込めずに
ボーッとしていた。



「あれ、....どういう状況...?」





(............あっ!)



暫くしてから私は


廊下でいきなり睡魔が襲ってきて
そのままそこで倒れ込むように眠ってしまったという事を思い出す。



私はそれを思い出すと
寝起きとは思えないほど勢いよく部屋を飛び出した。



時刻はお昼過ぎ13時。

という事は、私は約20時間も眠っていた事になる。




「絶対なんかされた....首チクッてしたもん
 麻酔針でも刺されたんじゃないでしょーね....」



ドタドタと音を立てながら
リビングまで歩き、その扉を勢いよく音を立てて開けた。





「.......あ、おはよ...Aおねぇちゃん...」



気弱そうな声でそう言ったのは
コナンくんで。



あたりを見渡せば、そこにはコナンくんの存在しかなかった。




「コナンくん...昨日私に何かしなかった?」






ジト目でコナンくんを見ながら、ゆっくりと近づく。



するとコナンくんは明らかに焦っている。

平然を装っているが、分かりやすい。




「あの....最近僕不眠症で...
博士に不眠症対策のよく眠れるっていう針を貰って...」


「....それを誤って私に刺したと?」



「その針...鉄砲みたいでね
 この時計が、その、時計型麻酔銃っていうんだけど...
ちょっと子供心が燻られて...」




なんて危ない発明品を子供に渡してるの?博士。




「......まぁ良いわ、それは。
 それより昨日の昴さん....あの人は...」


「風邪!風邪ひいてたでしょ?昴さん
 だからちょっとおかしく見えただけだよ...!」



「昴さんはどこ?」



「......昴さんなら
 朝早くに出かけたけど....」


「ふーん。」

40→←38



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (364 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1227人がお気に入り
設定タグ:沖矢昴 , 名探偵コナン , 赤井秀一   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

よんたん(プロフ) - 悠希さん» 有難うございます❤︎頑張れます🥹励みです🥹🍀 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - しまさん» 赤井しゃん...❤︎笑 有難うございます🥹 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - ダイアナさん» 嬉しい...有難うございます😭 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - アンさん» 頑張れます🍀ありがとうございます❤︎ (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - さくら(ふぶきち)さん» ありがとうございます❤️ (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:よんたん | 作成日時:2023年5月2日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。