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《彼にあなたの居場所を伝えたら迎えに行くと言っていたので、そちらのショッピングモールの地下駐車場に居ると思います。僕の車を貸したので、すぐ分かると思いますよ》





「迎えにまで来てくれるなんて...」




私は飲み物やお菓子を買ったあと
地下駐車場へと向かい
赤い車を探した。





「あ、あれだ...」




昴さんの車を見つけ、そちらに小走りで向かう。



車の中を除けば
運転席に赤井さんの姿があったのだが




(寝てる....)




申し訳なさがあったものの、助手席の窓をコンコンと突いても、彼はスヤスヤと眠っている。








(徹夜でもしてたのかな....?.)



申し訳ないと思いつつ
助手席のドアを、なるべく音を立てぬように引いてみると



(あ、開いた...)




ゆっくりと助手席に乗り込み


彼が起きるまでそこで待っていようと思った。


荷物を足元にソッと置いて、
彼の眠った横顔に目を向ける。









漆黒の黒髪

鼻筋の通った綺麗な鼻。

切長の目のその先には

宝石のような、エメラルドグリーンの瞳。




どうしても彼と重ねてしまう。




思わず顔が火照ってきて


ボーッとしてしまった。








(顔、こっちにむけてくれないかな)







そう思ったその時、
彼の瞼がゆっくりと開いた。



そして、彼がまだ、遠のく意識で
横目に私を見たものだから
目があった。




(あっ....)




思わずびくっと肩を揺らしてしまう。



何故か彼は、そのまだ目覚めていない目で
私の目を何も言わずにただただ覗き込んだ。





「あっ...あの、おはようござい...」




そして、彼が



「ます...」






彼の顔が近づいてくるのに


異変を感じた束の間だった








車内に


チュッ....と



唇が優しく重なり合う音が響いた。







(......え?)





その彼の行動に目を見開いていると


そこにはボーッとした彼の目が至近距離にあって。




暫く訳の分からない、頭が真っ白な状態のままそうやっていれば


彼の目がいずれ、見開く。





そして赤井さんは自分の行動に気がついたのか



慌てて私から離れた。




「っ!、すまない....!」




そして、硬直している私に
赤井さんは慌てて自分の指で私の唇を拭くように擦った。




「本当にすまない!
 現実と夢の区別がついていなかった....」










どうしよう....





ファーストキスを....





寝ぼけていた人としてしまったのですが_____!?

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設定タグ:沖矢昴 , 名探偵コナン , 赤井秀一   
作品ジャンル:アニメ
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よんたん(プロフ) - 悠希さん» 有難うございます❤︎頑張れます🥹励みです🥹🍀 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - しまさん» 赤井しゃん...❤︎笑 有難うございます🥹 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - ダイアナさん» 嬉しい...有難うございます😭 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - アンさん» 頑張れます🍀ありがとうございます❤︎ (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - さくら(ふぶきち)さん» ありがとうございます❤️ (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よんたん | 作成日時:2023年5月2日 1時

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