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「じゃ、有希子さん
優作さんにも宜しく伝えといてね」
「はいはいどうぞどうぞ〜♡」
親戚である有希子さんとの電話を切り
私は目の前に大きく建っている工藤邸を見上げた。
「相変わらず大きい家ね...」
就職先が東京で決まり、私は工藤夫婦のお言葉に甘えた。
「米花町で部屋探してるって聞いてね〜、どうせならウチで暮らしなさいよ〜新ちゃんも訳あって、暫く留守にしてる事だしさ♡」
「え、でも...あんなに広い家、私1人じゃ...」
「あら良いじゃない〜♡女の一人暮らしは物騒よ?隣は阿笠博士が住んでるんだし。それに.....ね?♡」
「ん?なんですか?」
「なんでもないわよ〜♡とりあえず決まりね?♡ね?♡」
そんな感じでいわばまぁ、強制的に工藤邸で今日から一人暮らしをする事となった。
「昔はよくこの家で新一と蘭ちゃんと遊んだよな〜
蘭ちゃん、元気かな?近々会いに行かなきゃ」
「ワシには久しぶりのご挨拶はないのかね?A」
家に入ろうとしたその時、聞き覚えのある声、独特な喋り方が耳に入る。
即座にその声の主の元へ顔を向ければ
「.....阿笠博士!」
「元気そうで何よりじゃのお」
「....なーんだ、あとで博士んち尋ねてびっくりさせようと思ってたのよ」
「もう今現在驚いとるわい
どうした?新一にでも会いに来たか?」
「ん?いや、
東京で就職先が決まったから今日からここで暮らす事になった」
博士、喜ぶだろな〜
そう思ったのは束の間、博士はなぜかダラダラと汗を流し始めている。
「ん?どした?」
「い、いや...その事、新一は知っとるのかね?」
「....さぁ、私がやり取りしてたのは有希子さんだし
まぁ...。うん、知らない、かもね」
あの人の事だからそこは信用ないな、あはは...
「もう部屋には入ったのか?」
「ううん、今からよ」
因みに、工藤夫婦のコネで私が立ち合いしなくても
引越しの荷物は全て部屋の中に運び済みとなっている。
「今から荷解きしなきゃ〜
さぁさ、がんばろ」
「....まっ待てぃ!
久しぶりに会ったのに連れんのぉ
どうじゃ、ワシの家でお菓子でも食べていかんか?」
「え?」
(た.....大変じゃ...!早く新一に報告せねば!!)
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よんたん(プロフ) - 悠希さん» 有難うございます❤︎頑張れます🥹励みです🥹🍀 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - しまさん» 赤井しゃん...❤︎笑 有難うございます🥹 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - ダイアナさん» 嬉しい...有難うございます😭 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - アンさん» 頑張れます🍀ありがとうございます❤︎ (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - さくら(ふぶきち)さん» ありがとうございます❤️ (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よんたん | 作成日時:2023年5月2日 1時