プロローグ ページ1
どうしてこんな事になってしまっているのか──
「ちょ、昴さん....まっ...」
「何をそんなに驚いてるんですか?Aさん」
ベッドの軋む音が鼓膜を刺激する。
切長のその目に見下ろされて頭がクラクラして
うまく息もできなければドキドキと高鳴る心臓の音が鳴り止まない。
「何でって...そんな...」
「先に煽ってきたのはAさんじゃないですか」
顔に熱が集中するのが伝わり。今にも湯気が出そうなほど。恥ずかしさで目が曇った。駄目だ、私涙目だ。
そんか私を見ても彼はお構いなしに目を覗き込んでくる。少し悪戯な笑みを浮かべて。
どことなく妖艶なその表情。
あぁ、もう、頭が真っ白に──
「ほら、よそ見しないでください」
顔を晒す私の頬を掴み、少し強引に阻止する。
その優しい声のトーンとは対向的に。
「今から...何...しようとしてます...?」
「そりゃあ...まぁ...
そう言って昴さんの顔がゆっくりと近づいてきた。
(ああ、私はもう......)
どうしてこうなってしまったのか
そう、あれは確か
就職が決まり、大学を卒業した3月下旬。
大阪から東京へ帰ってきたあの日から
もう、始まっていた。
1207人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よんたん(プロフ) - 悠希さん» 有難うございます❤︎頑張れます🥹励みです🥹🍀 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - しまさん» 赤井しゃん...❤︎笑 有難うございます🥹 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - ダイアナさん» 嬉しい...有難うございます😭 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - アンさん» 頑張れます🍀ありがとうございます❤︎ (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - さくら(ふぶきち)さん» ありがとうございます❤️ (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:よんたん | 作成日時:2023年5月2日 1時