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「私、あなたの事が好き」







そう伝えると


赤井さんの目は少し、大きく開く。




わたしの初恋。


まるで、必然のように
流れるまま、溶け込むように


私はあなたを好きになった。





私は目を背ける事なく
彼からの返答が返ってくるまで
ジッとその目を覗き込んだ。


宝石のような、そのエメラルドグリーンの瞳を。



息が止まるほど

震えるほど


心臓が破裂しちゃうんじゃないかってぐらい


苦しいぐらいに心臓が大きく動いてたけど。







「.........奇遇だな」












「俺もおまえの事が好きだ」







喉がひゅっと音を立てた。








あぁ、なんて美しいの。





なんで今まで

気づかなかったのだろう。


人を好きになる美しさに。






いや、きっとそれは


この時のために。



彼のために。




残しておいたものだ。









「.......また、涙目だ」



「.....だって...」




今までにないぐらいの
赤井さんの優しい笑み。



それを見つめていれば


赤井さんは目を伏せて


私の頬に手を添えると


私の唇にその形の良い彼の唇を重ねてくる。




触れるだけのそのキスを一度交わせば


彼はゆっくりと顔を離して


私の目を覗く。




あぁ、好きだ、大好きだ。



その目も、瞳も、鼻も、唇も、髪も、匂いも。

その優しい笑顔も、その声も




全部、全部。






「.......大好きです」




今度は私からキスをする。



長めに、そのまま唇を重ねていると、赤井さんは顔を離し、私の頬にキスをする。


それが額に、そして頭にへと。





今度は耳にキスをしてくる。





夕日の光じゃ誤魔化せないほどに
私の熱が全て顔に集中してしまう。




「......なんか、恥ずかしい...」




思わずそれを口にしてしまうと


赤井さんは顎を掴んでくる。




「....そんなんじゃもたんぞ」



「っ...!」



彼が少し意地悪そうにそう笑った瞬間



さっきのとは全く違う


今度は深めのキスが降ってくる。


唇が食べられるような、そんな。





そのはじめての出来事にへにゃりと腰の力が抜ける。


けれど赤井さんはそんなのお構いなし。



力が抜けたわたしの上体をなおすために
後頭部に手を回して、固定する。





「んぅ...」





なすがままにと、彼に身を委ねていると


やがては口内に彼のやわらかい舌が侵入してきて。










この緋色の空間で


私たちは


互いの想いが繋がった幸せを噛み締めるように

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設定タグ:沖矢昴 , 名探偵コナン , 赤井秀一   
作品ジャンル:アニメ
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よんたん(プロフ) - 悠希さん» 有難うございます❤︎頑張れます🥹励みです🥹🍀 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - しまさん» 赤井しゃん...❤︎笑 有難うございます🥹 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - ダイアナさん» 嬉しい...有難うございます😭 (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - アンさん» 頑張れます🍀ありがとうございます❤︎ (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)
よんたん(プロフ) - さくら(ふぶきち)さん» ありがとうございます❤️ (5月22日 14時) (レス) id: b102824eca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よんたん | 作成日時:2023年5月2日 1時

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