同居人が顔面の良さと色気爆走させてる【赤井秀一】続編

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路地裏にあったドラム缶に腰をかけると
私のすぐ前に快斗は立ち、
早く終わらしてよと言わんばかりに私をジト目で見下ろす。



それを気に留める事もなく、わたしはコナンくんに用件を聞く。




【ねぇ、Aねぇちゃんさ
　黒ずくめの格好した男２人組に見覚えとかってある？】


「え...？」




勿論、その言葉で思い浮かぶのは
この前会った、あの2人だが。




「....うーん、まぁ、あるっちゃあるけど」

【本当に...！？】

「....え、うん...」



何を驚いてるのかと不思議に思っていると、快斗がちょっかいを出してくる。




「暇なんだけど」


小声でそう言って、わたしの足をコツン、と彼の足でつついてくる。




シッシッと手を振ると、快斗の悪戯心に火がついたのか、ニヤッと悪そうな笑みを浮かべていた。



そしてお次は、髪をサラッと、解かしてくる。





「......で、その人たちがどうかしたの？」

【Aねぇちゃんさ....9年前、事故にあったんでしょ？
　その時に居合わせたんじゃないの？その黒ずくめ二人組】




9年前の事故...？
あー...。



思い出したくても、思い出せないあの事故ね。




「ごめん、私
　その時の事全然覚えてなくて...
その男の人たちはその時じゃなくて
　つい最近会ったんだよ」




【....なんだと！？】

「え...どうした？」

【....いや、...Aねぇちゃん、今から家に行くから、詳しく話聞かせてくれない？】



「え、今は駄目よ」





「まだ？」





またもや小声でそう言って、今度は手を握ってくる快斗。

そして、手のひらを指でなぞってくる。



「ちょっ...」


くすぐったくて思わず体が跳ねると
快斗はそれを見て吹き出して笑ってる。声は潜めているが。





【何時なら大丈夫なの？】

「....う、うーん、分かんない。
　ご、ごめんね、用が済んだらまたかけるから」



【あっ！まっ】




電話を切ると、私は即座に快斗を睨む。





「ガキか...！あんたは...！」



「.....電話誰だよ、もしかして彼氏？」



「違うよ、コナンくんっていうの。最近仲良いのよ」



「コ....っコナン！？！？」


「え、なに...」



目が飛び出してしまうんじゃないかってぐらい、目を見開き、何故か体が大きく飛び跳ねていた。




「ごめん、なんか俺今日は嫌な予感がするから
　やっぱりまた今度会おうぜ」



「えっ...ちょっと...！」


快斗は逃げるようにその場から立ち去った。



「....は？...なによあいつ」

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