同居人が顔面の良さと色気爆走させてる【赤井秀一】続編

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ある日の夕暮れ時。



「はぁ〜、今日も疲れた疲れた」


なんともない、いつも通りの仕事帰り。




「あれ、....もしかして」




帰路を歩いていれば、数十メートル先に
見覚えのある青年の姿が見えた。




「付き合ってください....」



その見覚えのある青年は
どうやら、同じ学校の生徒の女子に告られている様子。



(ふーん、モテるんだ。あのキザ野郎。
　良いじゃん、青春じゃん)




ニヤニヤしながらそれを見ていた。
盗み見ではないよ？だってたまたま、帰る方向がそっちだからさ。




「悪りぃな、俺、彼女は作らねぇ主義なんだ
　今は、な。」




当たり障りない、相手を傷つけない言葉を選んで
彼は女の子を振った。


女の子は「そうですか...じゃあ、せめてこれから仲良くしてください」と、頑張って笑顔を向けていた。


「おう」と、彼がいい笑顔で言うと、女の子はその場から立ち去って行った。




その隙を見て、わたしはその彼に近づく。







「ほーほー、これは良い場面に出くわしちゃったよ。
　お腹いっぱいだよお姉さんは、ふふふ」



「...あ？誰...？」



彼は私の存在に気づけば、目を細めて
私がゆっくり近づいて行くのを見ている。




「忘れちゃったの？ひどーい」




彼との距離まで1メートル、
ようやく彼は目を見開いて




「A...！？」




と、声を荒げた。




「やっほ〜、元気だった？」

「快斗」




そう、彼は、黒羽快斗。




彼が幼い頃からよく知っている。


気づけば友達になってたの。だから出会いは覚えてない。

遊んでた公園が一緒だったかなんかだったと思う。





「....びっくりした」



「なんで？」



「なんでって...帰って来てたなら言えよな」



「ごめんごめん、だって連絡先とか知らなかったし」



「.....折角会ったんだし
　ちょっと喋ろーぜ」



「うん、良いよ」




そう、答えた瞬間
間が悪く、私の携帯から着信音が鳴る。


♪〜


「あ、ごめん、ちょっと待ってね」



携帯の画面を見てみると
そこにはコナンくん。という文字が。



(え、珍し....)


通話ボタンを押したと同時に快斗はわたしの腕を掴んで




「こっちは人が多いからあっち行こうぜ〜」


と、路地裏に私を引っ張った。






「どうしたの？」

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