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昴さんの車へ乗り込み
シートベルトをつけようとしたその瞬間


「っ!え、」




助手席の窓に勢いよく片手をつく昴さん。
壁ドン...いや、窓ドン?




そして、昴さんの顔がすごく険しいのです。




「あの...」



「いつまでそんな脳内花畑でいるつもりだ?
 男がどういう生き物なのか、教えた筈だ」




彼の言葉に
わたしはあの夜の出来事をあっと思い出した。






「...........え、...あ、でも...
相手は安室さんで...」



「彼は男だ」



「いや、でも...」


「それに酒まで飲みやがって
 馬鹿なのか?おまえは」


「うぅ....」


「涙目になっても無駄だ
 今回ばかりはそれで許されると思うな」


「そんなつもりじゃ...んぅ!」




昴さんは
私の口を塞ぐかのように、キスをした。







噛み付くような、激しいキス。






キスで怒ってるって事が分かるなんて....


でも...怒られてるのに


キスができて嬉しいと思ってしまうなんて....









「.......何をうっとりしてる」


「...へ?」





昴さんはキスをやめると、わたしの表情を見て
眉間に皺を寄せ、呆れたような表情を浮かべた。






「分かっていないようだな」








昴さんが助手席のレバーに手をかけたその瞬間


「...っ、きゃっ」



椅子が後ろに倒れる。




そして、運転席に座ったままではあるが
私に覆いかぶる昴さん。




「え、」




何をされるかと思えば

昴さんは私の首に顔を埋めて





「っ、いたっい、」




首に鋭い痛みが走った。



ーーーーそして






「えっ、ちょ、昴さん...!?」






何をされたのか理解する猶予も与えられずに


昴さんの手が


私のブラウスのボタンへ。




「ちょっ、やだっ...!」





そこで初めて
恐怖心が浮かび上がってきたのだ。




胸元のボタンをプチっプチっと次々外してくる彼の手を掴むが、ビクともせず



胸下部分までボタンを外されると
そのままブラウスをはがれてしまう。




そして、下着が露わになってしまった。





恥ずかしさのあまり
視界が曇ってしまう。





「やっ...待ってよ、昴さん....!」




涙が一滴頬に溢れおちたその時だった。







「...........こうなっても
 おかしくないという事だ」




「.....うぅ...」





昴さんは上体を起こすと、
私に見向きもせずにハンドルを握り、車を走らせた。





そこから優しくしてくれる事もなく

ただただ、男の怖さを思い知らされた。

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設定タグ:沖矢昴 , 名探偵コナン , 赤井秀一   
作品ジャンル:アニメ
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- おぉ!!!すごく素敵です!!あ、完結ありがとうございます!!文に癖がなく読みやすいかつキュン死にしそうな心情のあらわし方!!私もジンがコナンの中で一番好きなので絡みがあったのがすごく嬉しかったです!! (7月25日 21時) (レス) @page44 id: 9c759aa54d (このIDを非表示/違反報告)
- わー!完結本当におめでとうございます!最後までビックリするくらい素晴らしい作品でした…♡次回作も楽しみにします!何度でも、何度でも、この作品を見返します!!! (5月31日 21時) (レス) @page44 id: c6afe0fcd4 (このIDを非表示/違反報告)
Ree(プロフ) - 完結おめでとうございます!♡凄く面白くて終わってしまうのが寂しいです!黒の組織との絡みも最高でした!次の作品も楽しみにしてます。素敵な作品ありがとうございました! (5月31日 20時) (レス) @page44 id: dbef1d39c6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 控えめに言って大好きですいつも頭を抱えて悶えるくらいにはニヤニヤしながら読んでます^_^応援してますp(^_^)q (5月26日 0時) (レス) @page16 id: 4fadfce2cc (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 安室さんの感情的な性格を上手く描けてて凄いなぁって尊敬しました!赤井さん...。夢主の気持ちを考えたらすごく辛い!泣 こんなに感情移入できる作品に占いツクールで出会えるなんて感激です。本当に応援してます! (5月26日 0時) (レス) id: 2ec2080ab0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よんたん | 作成日時:2023年5月22日 14時

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