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扉を開ければ、やはりそこには思った通りの人物。


赤みがかった茶髪に
長身の眼鏡の男。





「夜分遅くに申し訳ない」



沖矢昴。






「どうして此処に?」


「....Aさんから
 あなたの家へ行くと連絡があって」


「何故僕の家を突き止めたと聞いている」


「.......コナンくんに梓さんという方に連絡を取ってもらって。教えてもらったんですよ」



成程。
うまいこと言って住所を聞き出したのか。


予想はしていたが
聞き出すのに随分と時間がかかったようだな。




「...それより、
 何故上を着ていないのでしょうか?」



「...フッ、そんなの決まってるだろ
 一人暮らしの男の家で、男女がする事といえば。」



そう言ってみれば

表情を変えはしないが、どことなく殺気を漂わしていた。







「.........冗談でもそのような事を言うのはやめてください。
 ありえないと分かっていても、その想像の光景がチラつく」



「冗談?....何故そう思う」



「Aさんはそんな女じゃないんでね。

 ...さぁ、早急にAさんを返してください」



「......彼女は今日ウチに泊まる」



「......なに?」








さすがに表情が歪んだ。






「どうぞ、大人しくお引き取りください」


「.....駄目だ、連れて帰る」


「フッ...何をそんなに必死に「昴さん...?」




挑発してやろうと
言葉を言い終える前に

起きてこちらへやってきたAさんの姿が
ドアからヒョコッと現れる。




「わぁ...!やっぱり昴さんだ...!」




彼女はこちらへ小走りで駆けつけてくると




僕になど目も向けずに通り抜けて



そのまま勢いよく、沖矢昴へと




抱きついた。





「っ....!
 心配したじゃないですか」



「ぅーん、え?てかなんで昴さんがここに?」



「.....酒の匂い...
酔ってますね?」


「えへへ〜」










ーーーーーーあぁ、




さっきまであんなに近くにいたのに





「心配かけてごめんなさぁい」


「全くだ....」






いとも簡単に....。






沖矢昴の勝ち誇ったような顔。


ぶん殴ってやりたかったが。





「安室さん....今日は本当にありがとうございました
 今日は帰ります」



「いや、....お気をつけて」




「また遊びに来て良いですか?」



「え?」




彼女のその笑顔とその言葉で


イライラなどどこかへ吹き飛んだ。





「えぇ、必ずまた来てください」


「はい!」






敵わないな。

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設定タグ:沖矢昴 , 名探偵コナン , 赤井秀一   
作品ジャンル:アニメ
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- おぉ!!!すごく素敵です!!あ、完結ありがとうございます!!文に癖がなく読みやすいかつキュン死にしそうな心情のあらわし方!!私もジンがコナンの中で一番好きなので絡みがあったのがすごく嬉しかったです!! (7月25日 21時) (レス) @page44 id: 9c759aa54d (このIDを非表示/違反報告)
- わー!完結本当におめでとうございます!最後までビックリするくらい素晴らしい作品でした…♡次回作も楽しみにします!何度でも、何度でも、この作品を見返します!!! (5月31日 21時) (レス) @page44 id: c6afe0fcd4 (このIDを非表示/違反報告)
Ree(プロフ) - 完結おめでとうございます!♡凄く面白くて終わってしまうのが寂しいです!黒の組織との絡みも最高でした!次の作品も楽しみにしてます。素敵な作品ありがとうございました! (5月31日 20時) (レス) @page44 id: dbef1d39c6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 控えめに言って大好きですいつも頭を抱えて悶えるくらいにはニヤニヤしながら読んでます^_^応援してますp(^_^)q (5月26日 0時) (レス) @page16 id: 4fadfce2cc (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 安室さんの感情的な性格を上手く描けてて凄いなぁって尊敬しました!赤井さん...。夢主の気持ちを考えたらすごく辛い!泣 こんなに感情移入できる作品に占いツクールで出会えるなんて感激です。本当に応援してます! (5月26日 0時) (レス) id: 2ec2080ab0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よんたん | 作成日時:2023年5月22日 14時

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