同居人が顔面の良さと色気爆走させてる【赤井秀一】続編

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赤井 side




「気持ち悪いわね
　あなたがあからさまに落ち込んでいるなんて」




「....はい...？
　そう見えますか？」




「ええ、あなたと一緒に住んでた
　あのAって女の人がいなくなってから
　.....情けないわね」





さすがは宮野し...いや、灰原哀、と言ったところか。


作りすぎたクリームシチューのお裾分けに阿笠邸へ行き、そのまま少し博士とお茶をしている所に
彼女は俺にそう言った。




「....何があったのか話してみなさいよ
　わたし、恋愛に関してはそこらへんの女の子より一枚上手なのよ」



「....ほう、それは頼りになる」






話す気なんてなかった。

だって彼女は、宮野明美の妹だ。


姉が絡んでいる話を
この子に相談して良いものかと




けど気づけば俺は話していた。






「彼女の事を好きな事に間違いはありません
　ですが...過去の亡くなった恋人を思い出すと...」







分身である彼女が

俺の話を聞いてどう思うのか、と。


大いに気になってしまったからだ。











.


.

.

.

.





「俺たち、結婚しよう」




「彼女との同質感で私を好きだと言うのは
　やめてください....！」






「馬鹿ね、その死んだ恋人がこれからも生きていかなきゃならない貴方に、二度と大切な人を作らないでほしい、独りで生きて行って欲しいなんて、そんな事思うと思うの?」







「違う....俺は」



「もう...離して...いやだ、辛いの...
もう顔も見たくなかったの...！」




「あなた、そんな酷いことを思いそうな人を、好きになったの?」





「私のおねぇちゃんも死んだけどね...そう、おねぇちゃんにもその時、恋人がいたわ」





「おねぇちゃんならきっと、自分の好きな人が選んだ人をも好きになれる。恋人の幸せを祈れる。少なくとも、わたしのお姉ちゃんは、そんな人よ」










「俺は他でもない、
　おまえが、
　おまえが好きだ、誰よりも...な」




「....っ、」







俺は、どうしようもなく

おまえに惹かれたんだ、A。

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