同居人が顔面の良さと色気爆走させてる【赤井秀一】続編

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ベルモット side




作戦は上手くいった。

バーボンはジンに上手い作り話をして
彼女を我々組織から解放した。



彼女に話を持ちかけた時
彼女は不思議そうに私の目を覗き込んでいた。


そして、言った。




「なんで...あなたみたいな人が
　悪い組織の一員なの...？」



なんの疑いもない目で
キラキラした瞳でそう呟いてた。




「.....私が良い人に見えるの？」




「.......良い人....か。
　ううん、でも
　あなたの今やっている事は
　この組織にとって、悪い人になるから」





この子の言葉の並べ方は
相手にその意味を考えさせる。





「どんな人でも
　悲しい目もできるし優しい目もできる」




その言葉の意味を
私たちに考えさせる。



「ジンも、あなたも
　私に向ける優しい時の目、
　すごく、好きだよ、わたしは」






「........あなたは
　この世の本物の天使ね」




善悪なんて考えないのね、この子は

それが良いか悪いかなんて分からないけど。



光の子も闇の子も

どんな人からでも天使と思われるのが、こういう子なんだわ、きっと。






そんなあなたを
ジンが割れ物を扱うかのような目で見ていた理由
分かった気がした。








「じゃあな、A
　もう俺に見つかるんじゃねーぞ」




そう小さく呟いて
赤井に変したバーボンに連れ去られていくAが乗った車を
見えなくなるまでジンは眺めていた。


.

.


.

.










「なんとか、助かったみたいですね」



「......はい、ありがとうございます」



元気のないAさんに俺は声をかけた。
　


「.....さすがに疲れましたよね」



「...東京に戻って来てから
　私が出会った人達は皆んな
　隠し事ばかりでしたね」



「....え？」



「あなたもですよ、安室さん」

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