同居人が顔面の良さと色気爆走させてる【赤井秀一】続編

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安室 side


「さすがにこんなに起きないとは...」



シャワーを終え、部屋へ戻ると
まだぐっすりと眠っている彼女の姿が。



「隙だらけだぞ...」






つい触れたくなる
その綺麗な柔らかい毛質の髪に
手を伸ばしてしまう。




自分達のような
人間の闇や汚い面を知り尽くした者にとっては

彼女の純情さ、純白さ。

何にも汚されていない、その真っ新な彼女に
強く惹かれる傾向があるのではないか。



浮気物は嫌いだ。
一途な人に越した事はない。


けれど...



その矛先が自分ではないと

少し、汚れた心を持ってくれても良いかもなだなんて

矛盾したことを考えてしまう。







そのまま髪を撫でていると





「....んぅ」


彼女の瞼がうっすらと開く。



咄嗟に手を戻した。




「.......起きましたか？....って、え、」




なんと彼女は
まだハッキリとしない意識の中で
今度は彼女が僕の前髪に触れてくる。


そして、その形と血色の良い唇がうっすらと開いて
何を言い出すかと思えば





「..........悲しそうな...顔しないで...？」


「っ...！」



そう言って頭を撫でてくる彼女に
目を見開いた。


だがすぐに目を伏せて
俺は彼女の目に目を合わせた。




「酔っちゃったんですね....」



「酔ってない...」



「フフ、目が座ってますよ？」


「まだ眠いの」



「寝てて良いですよ」



「なんで上裸なの...」


「シャワーをね。
　安心してください手は出しませんので」



「.....大丈夫、信頼してるよ、ちゃんと」






うっすらと口角を上げ、目をゆっくり閉じる彼女に

胃もたれがしそうなほど、温かくなる。





再び眠りについたが、まだ頭に添えられている手を掴み、下ろしてあげようとすれば、手を握り返される。



「.........っ。...はぁ、全く。
　本当に困った人だ」





その寝顔を眺めていられるだけで幸せだと


そんな気持ちになったのは初めてだ。




無防備な、自分が惹かれた女性を前にして

手を出す気になんてならない


寧ろ、その寝顔を見て、だんだんと自分まで眠くなってしまうなんて。



そう、瞼が重くなってきたその時だった。





ーーーーーーピンポーン





「....................さすがだな」




こんな夜中に訪ねてくる人物なんて

組織の人間か、


でも今日はAさんが居る。




「あいつしかありえないな。」

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