同居人が顔面の良さと色気爆走させてる【赤井秀一】続編

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「.........奇遇だな
俺もおまえの事が好きだ」




今思えばあれ以来

彼女に堂々と好きだと伝えれた事があったか...？




お互い好き同士なのになんの関係でも無い

そんな関係に彼女が不満に思っていた事を

気づいていたのにも関わらず


俺は何も彼女との形をつくらなかった。




自分の彼女への欲求だけを
彼女に押しつけて


やっている事は


俗に言う、なんの名前もない、都合のいい関係。



分かっていた。最低だって


けど、それでも俺は彼女に何も言わなかったな。





「おまえには宮野明美という
　 心に決めた女じゃいたんじゃなかったのか



あの時の彼の言葉で


我に帰った。



自分がクズな事をしている事に
気づかないフリをしていた事を。




もう、やめようと思った。


逃げるのは。




だから彼女を傷つけた。



組織から彼女を守る為だと？


いや、違うな。



自分を正当化する為だ。





彼女が側から離れて

1人になって色々よく考えた。




また、闇に呑まれたような


そんな日々に、戻った。








「好きです、赤井さん...」





もうおまえとは戻れない。



俺のせいで、戻れない。





けどおまえだけは


必ず、なにがなんでも
なんとしても

絶対に守ろう。





許してくれ、明美。





全てが終わったら





「大丈夫、

　 大丈夫ですよ。


　時間が経ったら全部大丈夫になりますから。

　きっといつか全て、解決しますから」






奴らとの決着が着いたら





俺は堂々と、Aの事を


好きでいたいと思うんだ。

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