同居人が顔面の良さと色気爆走させてる【赤井秀一】続編

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「くっ...どこだ、どこに居るんだ」



「今キッドから連絡があったんだ!Aねぇちゃんが昨晩から帰ってきてないって!




ボウヤにそう聞かされたその瞬間から
頭が真っ白になって

気がつけば車に乗って彼女を探し回っている。


手がかりはない。
こうやってただ奴らが潜伏していそうな場所を
ただただ探し回っている。


無駄足だ、分かっている。
ただジッと、奴らの居場所を突き止めるまで待つなんて事はできなかった。








ボウヤとバーボンは
コンタクトを取っていた。


ジンは彼女を殺す気はない
9年前に手に埋め込まれてたチップを取り出せば
解放する気だと、それまで無闇に手を出すなと
　
大人しくチップを取り出せさえすれば
この先彼女が狙われる可能性は少ないから、と。




いつかは分かっていませんが、近々ジンは彼女を連れ去ります。僕が必ず彼女を守りますから。赤井には大人しく待っていろと伝えていてくれ







なのにどういう事だ。



もう2日、彼女は帰ってきていない。


バーボンとも連絡が取れていない。




何か、状況が変わったとしか...。




その時俺は思った。






組織の事だ
彼女の携帯電話を盗み見する事もできる。


何も知らない彼女は

俺の連絡先を赤井さんと登録し
メールや着信の履歴も全て残している筈。





「また、俺のせいなのか...？」





もしもこれで組織から抜けることができたら今度は本当に彼氏として付き合ってくれますか?




「おまえには宮野明美という
　 心に決めた女じゃいたんじゃなかったのか






そうだ、そうさ。



俺はもう、二度と恋人など
作らないとあの日心に誓った。










組織を潰す為ならこの命など惜しくはないと

何もかも諦めて


組織を潰す事だけが
俺の生きがいとなっていた。




「赤井さん...」



そんな時、突然

彼女が現れて



彼女と過ごす日々は

乾いた俺の心を潤わした。



全てを忘れられるほどの

彼女との時間。



純粋で、純白で、
そんな綺麗な彼女との毎日に

俺は...




俺は、逃げたのかもしれない。


彼女を好きかもしれないと自覚するたびに



「大くん...」



なにか、罪悪感のような計り知れない重いものが
俺の心臓にまとわりついた。

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