同居人が顔面の良さと色気爆走させてる【赤井秀一】続編

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「まあ良い
　その赤井が俺らの思う赤井なら、どのみち時間が経てば
　この女を助けに俺らの前に姿を現すだろう」



　
それまで暫くここにいてもらう、と

ジンは言って、この部屋から去って行った。




ベ「キャンティ、またその子を縛って監視してなさい」


キャ「は？なんで私なんだよ
　 もう面倒事はごめんだよ」


ｷｰﾙ「なら私がやるわ」


ベ「駄目よ、あなたの疑いはまだ晴れてないんだから」


安「だったら僕がやりましょう」


ベ「バーボン、彼女は女の子よ？」

キャ「そんなに言うんならあんたがやれば良いだろ」


ベ「はぁ....。良いわ、バーボン、あなたに任せる」







各々がこの部屋を後にした。



静かになったこの部屋に、私と安室さんだけが残った。





「あの....安室さ」


そう彼の名前を呼びかけた時、安室さんは人差し指を立て、シッとジェスチャーをおくってきた。


そして私に近づき、縄を手首に巻き付けてくる。

そして彼は小声で言った。




「信じてもらえないかもしれませんが
　僕はあなたの敵ではない。
　必ずあなたをここから救い出す、だからできるだけ怖がらないで」
　


「....でも、赤井さんは...」



「それも僕がなんとかしましょう」





安室さんを信じて良いのだろうか。




なんでこんな事に。




「....赤井さん...」



私たちは出会うべきじゃなかった。


ここから無事に脱出できたとしても

もう赤井さんの近くには戻るべきじゃない。


戻れない。





「安室さん...このまえ言ってましたよね
　赤井さんが心に決めた女の人がいるって」



「....あぁ、その女性は
　赤井のせいで死んだ。
　ジンに殺されたんだ」




(俺の、大切な人の娘を...赤井は...
　それに、...彼も...)




「正直言って
　赤井が全てを忘れて
　キミと幸せになろうとしている事が
　僕にとってはすごく腹正しい事なんだ」



「赤井さんって、一体何者なんですか」




「....それは本人から聞くと良い
　でも、こうなってる以上...

　僕はキミ達の仲を裂く悪役になっても良い。
もう、誰も
　あいつのせいで死んでほしくないですから」







今思えば

彼は、遠慮なく近づいてくる割に
自分のことを何も話そうとはしなかった。



私は彼の何を信じていたんだろう。


堂々と好きになれる人なら良いなと

彼も私を好きでいてくれてると

勝手に妄想して


自分に都合のいい彼を作り出していただけなのかな

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