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9年前の春
中学2年生になったばかりの頃だ。


あの日わたしは、ジンが人を撃つ瞬間を
目の当たりにした。



その時は息がうまくできなかった事を覚えている。
物陰に隠れて息を切らしている
そんなわたしをジンは見つけて



冷たい目と冷たい銃口をわたしに向けた。



その時だ


ウォッカが現れた。




「例のチップ、取り返して来やしたぜぃ...
でもまたいつ狙われるか...
 って、誰ですかい?そのガキ...」



いやそれより、と焦った様子のウォッカは話を続けた。
どうやらここ以外でも銃撃戦を繰り広げていたらしい。

サツが近くまで来ていると。


ジンは言った、これ以上銃をぶっ放つのは危険だ、と。




ジンは私の腕を強引に引き、そのままどこかへ連れて行こうとした。



抵抗するが敵う事はなく
いつのまにか黒い車、初めて目にする外車、ポルシェにこの身を無理矢理突っ込まれた。



彼らはこの場から逃げるように
車を猛スピードで走らせた。


後部座席に乗せられた私に
隣に座っているジンが銃口を私の体に当てている。



暫く黙って彼らの様子を見ていると
どうやら警察を巻くことに成功したみたいで。



ウォッカが話し出す。



「どうします?このメモリーチップ。
 命を投げ出してでもこれを狙う輩が多いですぜ」






「.........フッ....ウォッカ。
 俺は自分の思想に鳥肌が立つぜ」




ジンは冷酷な笑みを浮かべてわたしを見た。


そして腕を強く引っ張って、わたしの腕を
内ポケットから出した小刀で切り付けて

そのあとその大きく裂かれた傷口を
強く、ねじこむように、えぐるように触られた。




今思えばあの時に

その例のチップを埋め込まれたんだとおもう。




わたしはあまりにもの腕の痛みに
意識が遠のいてしまった。



恐怖からの疲労もあったのだろう。





やがて目が覚めれば

見知らぬ暗い部屋にいて


目が覚めると同時にジンが部屋へ入ってきた。

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設定タグ:沖矢昴 , 名探偵コナン , 赤井秀一   
作品ジャンル:アニメ
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- おぉ!!!すごく素敵です!!あ、完結ありがとうございます!!文に癖がなく読みやすいかつキュン死にしそうな心情のあらわし方!!私もジンがコナンの中で一番好きなので絡みがあったのがすごく嬉しかったです!! (7月25日 21時) (レス) @page44 id: 9c759aa54d (このIDを非表示/違反報告)
- わー!完結本当におめでとうございます!最後までビックリするくらい素晴らしい作品でした…♡次回作も楽しみにします!何度でも、何度でも、この作品を見返します!!! (5月31日 21時) (レス) @page44 id: c6afe0fcd4 (このIDを非表示/違反報告)
Ree(プロフ) - 完結おめでとうございます!♡凄く面白くて終わってしまうのが寂しいです!黒の組織との絡みも最高でした!次の作品も楽しみにしてます。素敵な作品ありがとうございました! (5月31日 20時) (レス) @page44 id: dbef1d39c6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 控えめに言って大好きですいつも頭を抱えて悶えるくらいにはニヤニヤしながら読んでます^_^応援してますp(^_^)q (5月26日 0時) (レス) @page16 id: 4fadfce2cc (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 安室さんの感情的な性格を上手く描けてて凄いなぁって尊敬しました!赤井さん...。夢主の気持ちを考えたらすごく辛い!泣 こんなに感情移入できる作品に占いツクールで出会えるなんて感激です。本当に応援してます! (5月26日 0時) (レス) id: 2ec2080ab0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よんたん | 作成日時:2023年5月22日 14時

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