同居人が顔面の良さと色気爆走させてる【赤井秀一】続編

14 ページ14

キッド side



「はぁあ！？...んな頼み聞けるか！バーロー！！」




【頼む！！色んな人の命がかかってんだよ！
　おまえこのいつか言ってたろ、俺の親戚のねぇちゃんと知り合いだって、それも結構親密だってよ】




Aと久しぶりの再会を果たして
逃げ去ったその日の夜。
Aから電話がかかってきたと思ったら
どういうわけかあの探偵坊主がでやがって



何を言い出すかと思えば
「暫くAねぇちゃんをおまえの家に匿ってくれ」？だと！？


ふざけんな！間接的におめぇに家バレするし身バレするって事じゃねーかよ！





「お断りだ。
　おまえ探偵だろ？...それも"名"がつくほどの！
　自分でなんとかしろ！」




【はぁ？おまえには血も涙もねぇのか！
　言ってんだろが！人の命がかかってるって！】


「血も涙もある。
　けど俺は俺の事情ってもんが...」



【約束する。彼女を匿ってもらってる期間は、おまえを絶対詮索しないって。だから頼むよ】



「.....でもよ...」



【おまえしか頼れる奴がいねぇんだよ
　それに...Aねぇちゃん...本当に危険なんだよ】




「うっ....」




声から伝わってくる
事の大きさ。


あのボウズがここまで頼み込んでくるなんて....



....確かに、Aは俺にとって
知り合いとか、幼馴染とか、そんな域は超えてる存在。

言うならば、世話を焼いてくれた姉みたいな、そんな...。



暫く考え込んだが
俺は意を決した。






「わーったよ。
　絶対詮索するなよ、言っとくけどおまえには家も教えねーし、Aにも口を酸っぱくして隠してもらう」



【本当か！！おまえ、たまにはやるじゃねーか！】



「......たまには余計だ」










A side


あれから、予想はつくだろうが
昴さんとは気まずくなり
顔を合わしても特に会話もすることもなく。


　
そして何故か、
やたらと快斗に会うのだ。




「最近よく会うね」


「いや、なんか元気ないから心配だろ？
　話聞くぜ」



やたらとここ数日間、そんな言葉をかけてくるのだ。
昨日まではうまく交わしてたけど


私も誰かに話さないともう駄目なぐらいメンタルがきてて...。

詳しくは言わないけど、快斗に話す事にした。



「私、訳あって同居してる人がいるんだけど
　最近、その人と気まずくなっちゃって...「んじゃ、俺んち暫く住めば？」


「....え？」




(これで良いんだろ...名探偵...)

15→←13

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す