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友達 ページ6
大学に入ってから何年か経った頃。
私は何とかして衝動を抑えていた。
「あの、ここ……座っても、いいですか?
席、空いてなくて」
「どうぞ」
「ありがとうございます」
後輩、かな。
こんな可愛い子、うちにはいないかな。
かなりの量を食べるのか。
「名前は?」
「数学科の……黒島沙和です」
「そう。私は工学部の雨宮 A。よろしくね」
えっ、と相手の驚く声が聞こえた。
その声に反応して、彼女の方を見た。
「雨宮先輩って……あの」
「え?」
「知らないんですか?雨宮先輩って……
国際理工大のマドンナとか……天才って
呼ばれてるんです」
「知らなかった」
まあ、勉強は昔から得意だったけど……
マドンナ要素はどこ?って感じ。
それより気になるのは、黒島沙和から感じる変な感じ。
「あの……私と、お友達になってください。
先輩に、こういうこと言うのもアレなんですけど」
「私で良ければ、良いよ」
ありがとうございます、と目を輝かせて言う彼女。
どうしても、違和感を拭いきれなかった。
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作者名:アンドロメダ | 作成日時:2019年9月21日 22時