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Where? ページ34
手塚 翔太 視点
みーやに借りてたミステリー本を返すのを忘れていたから、返しに来た。
インターホンを押しても反応がない。
大学かな？とも思ったけど、どーやんは家にいるし。
ドアを強くノックしながら、
「みーや？みーや！いるー？」
と言っていた。
「手塚さん……？」
「あ、佐野さん！みーや、見てません？」
「みーや？」
ああ、そっか。
わかりづらいよね。
「雨宮さんです」
「Aは……そう言えば、見てません。
連絡も取れないんで、丁度部屋に行こうと思って」
どーやんならわかるかな。
大学同じだし。
友達なんだっけ。
「ちょっと、来てください」
「あ、はい」
どーやんの部屋に行って、それから考えよう。
エレベーターに乗ろうとしたけど、佐野さんが
この前久住さんに痛い目に遭ったのを思い出した。
だから、階段を下りてどーやんの部屋に行った。
「あ、どーやん！」
「翔太さんに……佐野さん」
「みーや、見てない？」
「見てませんけど……」
「それなら良かった！早速どーやんの部屋で……」
とどーやんの腕を掴んだけど、振り払われた。
どーやん……？
「ちょっと、部屋入りたいんだけど」
「ダメですよ。今、散らかってて」
「いーじゃん。俺と佐野さん、気にしないし」
ねえ？と佐野さんに聞くと、佐野さんは
遠慮がちに頷いた。
「じゃ、入るね！」
「ああっ、ちょっと……！」
おっ邪魔しまーす！
そう言ってドアを開けたら、両手を
ガムテープで縛られたみーやが立っていた。
「え……？」
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作者名：アンドロメダ | 作成日時：2019年9月11日 20時
